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カエルのようなバブルカーが1080万円で落札! 大人のオモチャとして単気筒で二人乗りのちっちゃなクルマが注目を集めてます

カエルのようなバブルカーが1080万円で落札! 大人のオモチャとして単気筒で二人乗りのちっちゃなクルマが注目を集めてます

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TEXT: 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)  PHOTO: 2024 Courtesy of RM Sotheby's

前オーナーによってフルレストア済み

今回RMサザビーズに登場したのもこのクルマだ。KR175からの変更点としては、フィヒテル&ザックス社製の単気筒エンジンがそれまでの173ccから191ccに排気量を拡大したこと。そしてそれに伴ってパフォーマンスも増大し、それまでの9.1psから10.3psに引き上げられた。また、ラバー・トーションサスペンションも改良されて油圧ショックアブソーバーが追加されている。何よりもフロントのトレッドが36.25インチ(約920mm)から42.5インチ(約1080mm)に拡大され、スタビリティが大きく向上していたことが大きい。

トランスミッションは4速。バイクのような構造のトランスミッションのためリバースギアを持たないが、エンジンを逆転させることで後退も前進同様4速となっていた。出品されたクルマは前オーナーによってフルレストアされたもの。美しいウェッジウッドブルーの外装色に赤の内装は非常に良いコンディションに保たれており、状態はまさに最高である。そしてオーナーズマニュアル、メッサーシュミット オーナーズクラブの雑誌とハンドブックが付属しているという。

驚いたことにメッサーシュミットはどのコレクションでも最も人気のあるクルマのひとつだそうで、今回もそのエスティメート(落札予想価格)は5万ドル(邦貨換算約805万円)〜7万ドル(邦貨換算約1130万円)と、この種のモデルとしては非常に高額である。4万台以上が販売されているそうで、その人気からか現在は復刻モデルが新たに生産され、エンジンのみならず、BEVとしても復活している。そんなわけでこのクルマの落札価格は6万7200ドル、邦貨にして約1080万円の値が付いた。

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  • 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)
  • 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)
  • 幼いころからクルマに興味を持ち、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾る。 大学在学中からレースに携わり、ノバエンジニアリングの見習いメカニックとして働き、現在はレジェンドドライバーとなった桑島正美選手を担当。同時にスーパーカーブーム前夜の並行輸入業者でフェラーリ、ランボルギーニなどのスーパーカーに触れる。新車のディーノ246GTやフェラーリ365GTC4、あるいはマセラティ・ギブリなどの試乗体験は大きな財産。その後渡独。ジャーナリスト活動はドイツ在留時代の1977年に、フランクフルトモーターショーの取材をしたのが始まり。1978年帰国。当初よりフリーランスのモータージャーナリストとして活動し、すでに45年の活動歴を持つ。著書に三栄書房、カースタイリング編集室刊「世界の自動車博物館」シリーズがある。 現在AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)及び自動車技術会のメンバーとして、雑誌、ネットメディアなどで執筆する傍ら、東京モーターショーガイドツアーなどで、一般向けの講習活動に従事する。このほか、テレビ東京の番組「開運なんでも鑑定団」で自動車関連出品の鑑定士としても活躍中である。また、ジャーナリスト活動の経験を活かし、安全運転マナーの向上を促進するため、株式会社ショーファーデプトを設立。主として事業者や特にマナーを重視する運転者に対する講習も行っている。
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