「N-VAN」をベースとしたEVの「N-VAN e:」が登場
軽商用車ながらホビーユースにも人気のホンダ「N-VAN(エヌバン)」をベースとしたEV(電気自動車)の新型「N-VAN e:(エヌバン イー)」が登場しました。必要十分の航続距離とパワーを備え、商用ユースに特化したタイプにくわえて、個人ユース用のタイプも用意されます。
薄型バッテリーで「N-VAN」の利点を継承
2024年6月13日、ホンダは商用軽自動車の「N-VAN」をベースとしたEV(電気自動車)の「N-VAN e:」を発売した。商用はもちろんホビーユースなどでも人気のN-VANだが、その広い荷室空間や助手席側センターピラーレスの大開口部などの利点はそのままに電動モデル化が実現した。
ホンダは2030年にはグローバルでEVとFCV(燃料電池車)を合わせた販売比率を40%に引き上げ、2040年までに世界での新車販売全てをEVとFCVに切り替えると発表している。国内では本格的なEV展開を身近な軽商用バンからスタートさせ、幅広いニーズに対応すべく、商用モデルだけでなく個人ユースに使えるモデルを用意する。
N-VAN e:はベース車両の最大の特長であるフラットで低いフロアと高い天井がもたらす広い荷室空間はそのままにするため、薄型の駆動用リチウムイオンバッテリーを29.6kWh搭載する。フロントに搭載されるモーターは最高出力64ps/最大トルク162Nm、商用に特化したモデルでは最高出力53ps/最大トルク162Nmを発揮する。
一充電走行距離は、配送業務をはじめとした商用ユースにも十分対応できる距離として245km(WLTCモード)を実現した。さらに、普通充電(6.0kW出力)にかかる時間を約4.5時間(充電残量警告灯点灯から満充電まで)、急速充電(50kW出力)で約30分(充電残量警告灯点灯から80%まで)と、日常の使い勝手を追求している。