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フィアット「500」を自分だけの仕様でオーダーメイドできる!「チンクエチェント博物館」のビスポークなサービスとは【週刊チンクエチェントVol.40】

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TEXT: 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)  PHOTO: 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)/チンクエチェント博物館(museo 500)

  • こちらでは初公開。嶋田の思いつきをカタチにしていただいたチンクエチェント博物館のビスポーク仕様、“アリゼイ”
  • 嶋田のイメージを博物館に伝えるための、つたない塗り絵。ここから様々なディスカッションが交わされて、“アリゼイ”が生まれた
  • ディスカッションを元に、チンクエチェント博物館が独自のアイディアを盛り込んだ、指示書のようなもの
  • こちらはインテリアの指示書(のようなもの)
  • 実車を見ただけではわかりにくいところもあるが、実はこんなにも微に入り細に入り手が加えられてるのだ
  • こちらはシートまわり。実は“アリゼイ”最大のキモだと自分では思ってる
  • 個人的にとても気に入ってる“Surf Line HAWAII”の“TRADEWINDS”の柄。実は同じ柄の服を持ってたりもする
  • 元色が赤だったから思いついた、1950年代のアメリカン・コンヴァーティブルっぽい塗り分け
  •  助手席は特別な人のための特別なシート。だからどうしてもここにだけ別の柄をあしらいたかった
  • ダッシュボードなどがブルーとサンドベージュにあしらわれてるのは、ハワイの海辺、海岸などをイメージしてるから
  • ホーンボタン、フロントノーズ、エンジンフードの“Fiat”のエンブレムは、1920年代のフィアットのフットボール・チームのロゴを起こしたもの
  • “アリゼイ”は一応売り物ということになってるけど……特殊すぎる感じだから売れないだろうなぁ……(苦笑)
  • 同業の友人、西川淳さんによるコンセプト・モデル、“ブラックマウス”
  • アーティストの椿彩(CHIYA)さんが手掛けた博物館最初のビスポーク・モデル、“フェリーチェ”
  • 作業を担当してくださる某所の The 名人! のところで、実車を前に作業のすり合わせをしてくださる伊藤代表
  • 2024年、夏。ゴブジ号はとりあえずゴブジ。機関の調子も良好

世界にたった1台だけって魅力的!!

名古屋の「チンクエチェント博物館」が所有するターコイズブルーのフィアット「500L」(1970年式)を、自動車ライターの嶋田智之氏が日々のアシとして長期レポートする「週刊チンクエチェント」。第40回は「チンクエチェント博物館のビスポーク・プログラム」をお届けします。

自分の世界観を100%、500に投影したくない?

なんだよ、もしかしてまた進展報告ないのかよ……次のトラブル期待してるのに……という皆さんの心の声が聞こえてはきてるのだけど、前回、チンクエチェント博物館の取り組みのひとつとしてバッテリーEVへのコンヴァージョンをお伝えしたので、いずれ紹介しなきゃと考えてたもうひとつの取り組みについても触れておくことにする。だってお話がちっとも進まないせいで、順番にこだわってたらいつまで経っても紹介できないような気がするから。……あ。自分が悪いのか。

いや、まぁ、とにかく。その取り組みとはなんぞや。チンクエチェントのビスポーク、である。ビスポーク=オーダーメイド。旧いチンクエチェントに想いだとか美意識だとか好みだとかを思い切り詰め込んだ、自分だけの1台をつくってもらえる、というわけだ。エクステリアも、インテリアも、さまざまなディテールも、搭載エンジンやサスペンションの仕様も、チンクエチェントの車体を使ってできることならすべて、具現化してもらえるわけだ。つまり世界にたった1台、自分だけのスペシャルにしてプレミアムなチンクエチェントを手に入れることができるのである。超プレミアム・ブランドの新車であれば似たようなビスポークが可能になったりすることもあるけれど、いわゆるヒストリックカーでは──個人でレストモッドを楽しむ人はいるけれど──まず聞いたことがない。しかも、だ。チンクエチェントは生産されてた期間も長いしアバルト595/695も含めたヴァリエーションも多いし現在でもパーツ類がかなり豊富だから、できることの幅が広いし奥も深いのだ。これってものすごーく贅沢なことだと思う。

第1弾はアーティストの椿彩さんが仕立てた「博物館モデル」

博物館が最初に仕上げたビスポーク車両は、アーティストの椿彩(CHIYA)さんの絶妙な色彩感覚やセンスでまとめられたモデル。明るめのポジターノ・イエローをベースにしている。様々な世界で活躍しているこうした人たちとのコラボレーションから生まれるモデルを、チンクエチェント博物館では“博物館モデル”と呼んでいる。博物館モデルは、基本、純正の仕様をリスペクトしつつオーナーとなる人の個性や好みを盛り込んでいくことになる。それでもできることは、好みや予算次第ではあるけど、無限大に近い。

◎詳しく知りたい人はこちらをどうぞ。(外部リンク)

モータージャーナリストの西川 淳さんが仕上げた「ブラックマウス」

そしてもうひとつ“コンセプト・モデル”と呼ばれるものがあって、それは同業の友人である西川 淳さんがプロデュースするもの。フロントにランプ類がズラリと並ぶ黒いチンクエチェントは、“ブラックマウス”と名づけられてるのだけど、素晴らしいお手本だ。一見、ラリー仕様のような精悍な印象がグッと迫ってくるのだけど、実はこのクルマ、西陣織だったり漆塗りだったりといった日本の伝統工芸を用いた繊細なディテールを持っていたり、デカールじゃなく手描きのピンストライプが入っていたり、プラ部品にメッキ加工を施していたり、シートを特別な本革で作り直してたり……と、西川さんの想いをほとんどすべて盛り込んで全面的に手を入れたようなモデルになっている。いわば、行くとこまで行くぞ! な仕様。これ、細かく見れば見るほど、めちゃめちゃ凄いぞー!

◎詳しく知りたい人はこちらをどうぞ。(外部リンク)

クルマ好きなら誰だって、自分の愛車を世界で1台の仕様に仕立てたいっていう気持ちを持ってるもの。何も大掛かりなことばかりをやればいいってことじゃなく、例えばお気に入りのステッカー1枚貼ることだってそうだし、ダッシュボードやパーセルシェルフに花を飾ったりというのもそうで、そのためのステッカーを作ってもらったり花を飾るためのホルダーを作ってもらったり花瓶を取り付けてもらったりというような、いわば“ちょっと違うよね”という自分スペシャルから、それこそブラックマウスのような予算にも作業にも糸目をつけずに究極の自分仕様を創造した自分スペシャルまで、可能な限り要望に応えたチンクエチェントを作りますよ、というのがチンクエチェント博物館のビスポークなのだ。

>>>フィアット&アバルトの専門誌「FIAT & ABARTH fan-BOOK」のvol.08を読みたい人はこちら(外部サイト)

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