軽くてどこまでも回っちゃいそうな感触
実際にエンジンを始動し、いざ試乗チェックへ。大排気量のハイパワーマシンはこれが初めてだという佐々木さん、最初に驚かされたのはクラッチの重さであったようだ。
「うぉ! クラッチ重っ! つながり方もシビアですね。でも下のトルクはある感じです。あとミッドシップだからか、思っていた以上にステアリングが軽いですね。足は先に乗ったビートに比べると少し固い印象ですが、普段使いも全然問題なさそうです。でもこの雰囲気なら、もっと高い速度の方が気持ちよいかもしれません」
こうして高速域への期待を持ちながらNSXは首都高コースへ。回転を上げながら加速していくとNSXは本来の走りを見せてくれたのだった。
「うわぁ! エンジンがどこまでも回りそうな感じがしますよ! 上に行くほど気持ちよくなっていく感じですが、6000rpmから上が本領発揮というか、もうひとつ上のフィーリングがある感じですね。とくに中回転域から上がレスポンスも良くなる感じで、回転域によってキャラクターが変わる雰囲気です。排気量が大きいのにそれを感じさせず、軽くどこまでも回っちゃいそうな感触が独特なフィーリングです! あとギア比も均等に割り振られている感触で、リズムよく気持ちよくシフトアップしていけます」(編集部注:5000rpmからVTECが入るのでキャラクターが変わって正解)
「ノーズはスッと入るのにリアが安定しているのが凄いです」
そして、高い速度域でのフィーリングを期待していたモデューロ製スポーツサスペンションは、佐々木さんの期待にしっかりと応えてくれた。
「たぶんNSXがもともと車高が低くて安定感があって、ドッシリとした印象なんでしょうけど、その雰囲気をさらに良くしているというか、限界が高そうで確実に高い安定感を感じます。ノーズはスッと入る感触なのにリアが安定しているのが凄いですね」
最初は重たいクラッチに戸惑っていた様子の佐々木さんだったが、
「ロングツーリングに行きたい! 箱根とかビーナスラインあたりに行ったらもっと気持ちよさそう!」
とコメントし、しっかりとNSXの楽しさを体感した様子なのだった。
佐々木藍咲選手のホンダ 初代NSX 〇と×
好きなポイントは?
「大排気量でも軽快に回るエンジン!」
マイナスポイントはある?
「ステアリングが初期で軽いこと。もっと初期のインフォメーションが欲しいかな」
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