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新車購入から28年! ホンダ「アコード ワゴン」一筋でUS仕様に! アメリカの音楽やファッションに憧れて「今が完成形に近いです」

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)

  • ホンダ アコード ワゴン:薄いルーフやピラー、一体感あふれるドアとボディのデザイン。そして全体に流れる流麗なラインなど、当時のステーションワゴンの中では群を抜く美しさだった
  • ホンダ アコード ワゴン:フロントウインドウは、上部のブルーティントがUS純正の証
  • ホンダ アコード ワゴン:ピンストライプは地元福岡の「BOO PINSTRIPING」が担当。アルスラインと呼ばれる1990年代当時に流行していたスタイルだ
  • ホンダ アコード ワゴン:テールランプなどもUS純正パーツへと変更している
  • ホンダ アコード ワゴン:14セットのホイールコレクションの中から選んだANTERA製の109。このクロームメッキ感が当時の雰囲気を演出している
  • ホンダ アコード ワゴン:レムス製のマフラーは後部への出幅を考慮してセットしている
  • ホンダ アコード ワゴン:メーターもマイル表示がメインとなるUS用へと変更。キロ表示も併記されている
  • ホンダ アコード ワゴン:オートマのパネルやサイドブレーキまで、左ハンドル用へと変更済み。USDMを徹底追求した極みを感じるポイントだ
  • ホンダ アコード ワゴン:ドアパネルももちろんUS純正化。状態の美しさにも注目したい
  • ホンダ アコード ワゴン:ウーファーはキッカー製の当時モノを装備。C12Aの30センチを2機セットする
  • ホンダ アコード ワゴン:福岡を代表するカーショップ「KROOZ CUSTOMS」のシステム、キャノーバを使用する
  • ホンダ アコード ワゴン:出先でトラブルが発生しても、その場で修理、補修するのが“yockey450motoring”さん流。万が一の時に備えての備品も常備しているプライベーターの鑑だ
  • 1995年式のホンダ アコードワゴンとオーナーの“yockey450motoring”さん
  • ホンダ アコード ワゴン:足まわりを変更したことで獲得したこの低さが、薄くて幅広なボディワークを強調している
  • ホンダ アコード ワゴン:薄型で長いヘッドライトが当時のホンダ車の特徴だった。ライトやバンパーもUS純正に変更済み

新車購入から28年、アメリカンなスタイルで進化し続ける

新車で購入した愛車をどれだけの期間維持するか? それは人それぞれの思い入れや事情があるため、どれぐらいの年月を乗るのが正しいといったセオリーは存在しません。しかし、1台の車両に対して愛情を注ぎこみ、長く乗り続けるオーナーには、同じクルマ好きとして無条件に尊敬する気持ちがあふれてきます。今回ご紹介する“yockey450motoring”さん(54歳)は、ホンダ「アコード ワゴン」を所有し続けて28年。アメリカのライフスタイルへの憧れが、この1台に集約されているのです。

ストリートファッションと音楽とクルマ。それぞれがリンクするアメリカンカルチャーに憧れた

2023年12月3日に福岡県遠賀郡芦屋町にある芦屋海浜公園で開催された「第8回 ストリート インターナショナル in 九州」に参加した“yockey450motoring”さんの愛車は、1995年式のホンダCE1型「アコード ワゴン Vi」だ。ホンダの主要車種として現在は11代目「アコード」が販売されているが、1985年の3代目で「アコードエアロデッキ」と呼ばれる3ドアハッチバックモデルが登場して以降、「アコード」には4代目から8代目までステーションワゴンが設定されていた。

日本では、1980年代後半より2ボックス=ステーションワゴンのブームが発生。スバル「レガシィ」、日産「アベニール」などが驚異的な売り上げを見せ、各社ではさまざまな車種にツーリングワゴンを設定。今では絶滅危惧種といわれるこのボディ形状が、一大ブームを巻き起こしていた時代があったことを忘れないでほしい。

「高校生の頃に音楽に興味を持ち、ブラックミュージックが好きになったのがきっかけでした。当時のプロモーションビデオでアメ車が頻繁に出てきたり、Run-D.M.C.がアディダスとコラボしたり。音楽、ファッション、クルマがつながったアメリカのライフスタイルがカッコイイなと」

“yockey450motoring”さんが選んだこのアコード ワゴンは、ステーションワゴンとしては2世代目となる。アメリカ現地法人が開発生産を担当しており、それが日本へ輸出され国内で正式販売されたモデルだ。さらに、これ以降のワゴンはアメリカで廃止されたことで、日本国内開発へとシフト。つまり、由緒正しいアメリカ生まれの日本車として、ディーラーから新車購入できた最後のモデルであり、それが、アメリカのライフスタイルに憧れる若者にとっては絶好の素材であったことは間違いない。

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