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弾丸ヨーロッパ博物館ツアー!「天国」はトヨタ「2000GT」と70年代フェラーリF1…「地獄」は以前と代わり映えしない展示、その落差も旅の醍醐味!

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了(HARADA Ryo)

  • マーチ 76S:オートバウで見かけたマーチ76S。富士GCにも参戦していたが富士スペシャルともいうべきムーンクラフト製のカウルをまとっていたために、このオリジナルのカウルでは国内に登場していない
  • アストンマーティン ラゴンダ:やはりオートバウで見かけた1984年式のアストンマーティン ラゴンダ。「スポーツカー・メーカーが作る4ドアセダン」を標榜したが、低められたフロントのパルテノンが一層存在感をアピールしている
  • ポルシェ962C:日本石油のスポンサードを得てル・マン24時間に2度参戦したトラスト・チームのポルシェ962C。1990年にはジョージ・フーシェらのドライブで13位完走を果たしている。やはりオートバウの収蔵車だ
  • こちらはオートバウのロードカー展示ホール。なぜかサーキットのコンクリートカーブを連想させる赤白の太いストライプが走る床に、数多くの収蔵展示車両が並ぶ。撮影がタイムアウトになるわけだ
  • オートバウの展示ホール。階段を上がったところにメインエントランスがあり、その向こうの円形の建屋がレーシングカーの展示ホールで手前がロードカーの展示ホール。煉瓦造りが好印象を醸し出している
  • パッカード スーパーエイト カブリオレ:1947年式のジャガーXL1を従える1945年式のパッカード スーパーエイト カブリオレ。S.A.S.ビンテージカー・コレクションにはレーニエ大公が愛した、こんな素晴らしいクルマたちが集められている
  • ドライエ135MSカブリオレ:結果的には戦争によって絶滅してしまったのだが、フランスにおける戦前の麗しき香りを讃えた1947年式のドライエ135MSカブリオレ。これもS.A.S.ビンテージカー・コレクションに相応しい1台だ
  • チシタリア202カブリオレ:真の高級車をこれでもかっ、とばかりに収蔵展示しているS.A.S.ビンテージカー・コレクションだが、その一方でライトウェイトスポーツも収蔵している。これは1950年式のチシタリア202カブリオレ
  • フェラーリ312B3:レース好きのレーニエ大公のコレクションらしくレーシングカーも数多く収蔵展示している。こちらは1974年式のフェラーリ312B3。高くスマートなインダクションポッドが特徴で個人的にも好きな1台
  • S.A.S.ビンテージカー・コレクションはモナコGPのコースインフィールド、海辺のストレートとホームストレートに挟まれたエリアの最終コーナーよりにある。高層マンションと青い空が絶好の背景だ
  • フェラーリF1の企画展を開催中だったS.A.S.ビンテージカー・コレクション。ムゼオ・フェラーリ以外で、これだけフェラーリのF1GPマシンが勢揃いしている「風景」は、これまでに見たことがない
  • 3階建ての立派な展示フロアをもつエミール・フレイ・クラシックス。中央のメインエントランスを入った右手にはお洒落なカフェがあり、さらにその右手に展示されたクルマを見ながらお茶できる
  • 充分ゆとりのあるフロアに、ゆったりとしたスペースを持って展示されたクルマたち。エミール・フレイ・クラシックスでは1台1台を様々な角度から観覧(そして撮影)できる。お薦めの自動車博物館だ
  • トンネル掘削用のシールドマシンが人目を惹くスイス交通博物館。考えてみれば多くのトンネルを有するスイスだけに、こうした展示(?)もアリだろう。ただしクルマ関連の展示が少ないのは残念だ
  • スイス交通博物館の大きな特徴のひとつとなっている、壁面を使った展示。ケージに乗ったクルマが1台ずつ入れ替わりながら中央ステージに登場する。モンテヴェルディの名がある中央4台分の不在は残念だった
  • ヨーロッパ大陸の大移動で健脚を見せてくれたシュコダ オクタヴィア 5ドア・エステート。さまざまな最新設備はスバルR1オーナーには、まるで今浦島だったが、快適なドライブを提供してくれた
  • シェブロンB34 トヨタ:こちらもエミール・フレイ・クラシックスで出会ったシェブロンB34・トヨタ。B34といえばF3かFアトランティック用でインダクションポッドの形状から後者と判断したのだけれど、じつはF2仕様だった
  • オートバウのレーシングカー展示コーナー。1970年代から1980年代のF2やスポーツカー(グループ5/グループ6)が数多く展示されている。ちなみに、マーチ76Sはこのエリアの外に佇んでいた
  • トヨタ 2000GT:エミール・フレイ・クラシックスに収蔵展示されていたトヨタ2000GT。左ハンドル=輸出仕様で、ヘッドライトが大きい前期モデルだが、これほど程度の良い個体は珍しい

フェラーリ・ファンなら一度ならずとも必見の博物館を紹介

世界の自動車博物館を巡ることをライフワークとしている原田 了氏。今回2024年初夏の旅では北欧とイギリスに引き続き、モナコとスイスの自動車博物館を取材することができました。どんなクルマと出会えたのかお伝えしていきます。

再びの手違いから搭乗不能かも? の危機を乗り越える

イギリスでの博物館取材を終え、ヒースロー空港を午前7時発のルフトハンザ便で出発しフランクフルトに向かいます。ヒースローまでの往復に関しては日本航空(JAL)便で、コペンハーゲンで共同運航となる英国航空(BA)のチェックインカウンターでトラブルがあったのですが、今回はルフトハンザ(LH)でオンライン予約したLH便だったからトラブルもなくチェックイン。スムーズにフランクフルトまでの旅を楽しみました。ところが……。

フランクフルトでの入国審査でミニトラブル。入国審査官から帰りのチケットの提示を求められたのですが、ヒースローではパスポート・チェックインだったものですから帰りのチケットを確認する手はずをすっかり忘れており、スマホを相手に悪戦苦闘。入国審査官も、しばらくは提示を求め続けていましたが、そのうち我慢できなくなったのか(?)パスポートに入国スタンプを押しながら「行っていいよ」と。ちょっと馬鹿にされた気がしたのは気のせいか……。

レンタカーにフィアット パンダを予約していたのに……

で、もうひとつのハプニングはレンタカー。一番安いクラスということでフィアットの「パンダ」を予定していたら、何と2クラス(?)も上になるシュコダ「オクタヴィア」のステーションワゴンが用意されていたのです。クラスが上がっても料金は変わらないから、普段なら「ラッキー!」となるのですが、せっかくならオペルのコルサを用意してほしかった、というのが実感。

ただし最新モデルゆえのハプニングもあって、シガーソケットがないために持参したカーナビが使用できません。サブのスマホに入れたプリペイドSIMも不調で、メインのスマホでドコモの「世界そのままギガ」を使用し、Googleマップで対処することに。しかしこのGoogleマップ。頼もしいことでは右に並ぶものがありません。なにせ日本語で案内してくれるのですから英語が苦手なエトランゼにはピッタリです。

事前に連絡するも取材不可な博物館も……

というわけで博物館です。当初の計画ではドイツからフランス、モナコ、イタリア、スイス、ドイツと大旅行をしながら興味深い博物館を巡る予定にしていましたが、そのうちいくつかは取材不可能となりました。事前に広報さん宛てにメールを送っていたのですが、うまく担当者に(こちらの真意が)届いていなくてメーカー系の3カ所は、ドイツを出発する前日に電話連絡がついたものの、親切に「明日ならいいよ」と言われてもねぇ。

そしてもう1カ所はフランスの自動車博物館ガイドに乗っていた博物館で、マトラの「MS670」やベアトリス・ローラのF1GPカー、それに数多くのWRCラリーカーが収蔵されているようで、大変気になっていたのですが、博物館名で検索して訪ねて行くと別荘地の一角に辿り着き、一度市街地まで戻り今度は住所を検索して訪ねて行くとさっきの別荘地に辿り着くありさま。この別荘地にあるかも、と思いつつも、どうやら休館したようだと判断し南フランスの避暑地を後にモナコに向かったのでした。

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