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なぜ地域金融機関が次々と電動3輪バイクを導入? ノーヘル・普通免許で運転可能な「スイング・スポーツ」の利点と採用理由を関係者に尋ねてきました

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

  • フロント2輪はこのようにスイングするように方向転換をしていく。ほかにはない乗り味ともいえる
  • 車載充電器で、バイクへ直接充電が可能
  • ヘッドライト及びテールライトともにLED
  • スイング・スポーツのメーターにはシフトポジションや速度計、バッテリー残量などが見やすくレイアウトされる
  • 実際に使用をしてもらって改善を重ねてきた。このレッグカバーもそのフィードバックで付けられたものとなる
  • 銀行で採用されたモデルにはテールボックス(別売り)が装備されている
  • リアにインホイールモーターを採用
  • 「スイング・スポーツ」の車両価格は58万3000円(消費税込)となる。ボディカラーは、イエロー、ホワイト、レッド、ブルー、ブラックの全5色で展開中
  • 「スイング・スポーツ」導入を決めた川崎信用金庫武蔵小杉支店の鈴木章支店長(右)と吉田啓太さん(左)
  • すでに「スイング・スポーツ」を営業車として活用している神奈川銀行・中原支店の飯田純一副支店長

営業まわりに最適な1台

排出ガスゼロ社会の実現を目指し、地域金融機関が電動3輪バイク「スイング・スポーツ」の採用を進めています。2024年6月に日本国内の金融営業車両としてこの「スイング・スポーツ」を初めて採用した神奈川銀行の中原支店に続き、今度は川崎信用金庫でも導入が決まり、その武蔵小杉支店でも納車待ちの状態となっています。

3輪にこだわり続ける日本エレクトライクが展開する1台

今回紹介する「スイング・スポーツ」は、フロント2輪、リア1輪の電動3輪バイクです。その名の通り、車体は大きく左右に倒すことで自然な旋回もできる乗り物で、その車両サイズは全長1811mm×全幅798mm×全高1183mm、車両重量は114kgとなります。リアに12インチのインホイールモーターを採用しており、ステップ下に搭載するリチウムイオンバッテリーは容量40Ahで最大航続距離は一般市街地で約70kmです。充電器を内蔵しており、バッテリーは空の状態から満充電まで家庭用AC100Vで約8時間となります。

車両区分はType-1が原付ミニカー(青色ナンバー)、Type2が側車付軽二輪に分類されます。シートベルトもドアも装備されてはいませんが、ヘルメット不要(着用推奨)で普通自動車免許で運転ができます。また、道路交通法上、普通車両と同じ通行帯と制限速度で走行が可能となり、2段階右折も不要。また、車検も車庫証明も不要で、税金については軽自動車税の扱いとなります。

走行モードは、ロー/ハイの2つの走行モード(最高速45km/h)に、ハンドル側にあるSボタンを押すと40秒間だけ時速55kmが出せるスーパーチャージャーモードもあり、さらに警告音も鳴るリバースモードもあります。

使用方法はキーを捻って走行モードに入れるだけ

使い方は非常に簡単。キーシリンダーにキーを差し込んでONまでひねれば、液晶パネルが表示され、右ハンドル側にあるセレクターで走行モード(R/L/H)を選び、フロントカウル内側にあるレバー(ジャイロをロックしているブレーキ)を解除して、スロットルを回せば発進が可能となります。

この「スイング・スポーツ」を取り扱うのは、日本エレクトライク社です。その社名は「ELECTRIC(電動)」と「TRIKE(3輪)」を掛け合わせた造語で、2輪車と4輪車の長所を併せ持つ電動3輪車の製品開発を行っています。この日本エレクトライク社は神奈川県川崎市に本社があり、その取引銀行への働きがけが実を結び、今回の導入に至りました。

日本エレクトライク社は、2015年6月8日に国土交通省より型式認定を受け、インドのBajaj Auto(バジャージ・オート)から3輪自動車の供給を受け、それをベースに電動車にコンバートした「エレクトライク」を販売している会社です。小口配送などに特化した「エレクトライク」ですが、その次に国内市場に投入したのが「スイング・スポーツ」で、2020年初めに販売を開始しました。

生産は中国ですが、中国メーカーのものをそのまま日本へ導入するのではなく、何度も仕様変更を重ねて製作されたものだということです。

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