新世代ミニ第4弾「ミニ クーパー5ドア」が発売開始
ミニの基幹モデルとなる「ミニ クーパー3ドア」をベースとした「ミニ クーパー5ドア」が、ミニ新世代モデル第4弾として日本でも発売されました。シンプルなデザインを採用するとともに、新世代らしくユーザーインターフェイスや環境性能にも注力されています。
ガソリンエンジン搭載グレードのみラインアップ
2024年6月13日にBMWはプレミアム・スモール・ブランドであるミニのハッチバックモデルである「ミニ クーパー5ドア」の新型車を国内でも発表した。基幹モデルである「ミニ クーパー3ドア」をベースに後席側にドアを備えたモデルで、2023年に登場した「ミニ カントリーマン」にはじまる新世代モデルの第4弾となる。
カントリーマンと第2弾のミニ クーパー3ドアはBEV(電気自動車)モデルをラインアップするのに対し、ミニ クーパー 5ドアは2種類のガソリンエンジン搭載車のみとなる。
内外装は「カリスマテック・シンプリシティ」と呼ばれるブランドの新デザインを採用。ミニの伝統的なデザインDNAは継承しつつも、コンポーネントの数を減らし、シンプルにデザインすることにフォーカスされている。
さらに、持続可能性にフォーカスした素材を使用することにも注力しており、クロームパーツやレザーからリサイクル・ポリエステルやリサイクル・アルミなどへ移行することで、新世代モデルであることをイメージ付けているという。
好みに合わせて室内の雰囲気が変えられる
エクステリアは、フロントマスクに八角形のフロントグリルとミニのアイコンでもあるクラシカルなフォルムを活かした新デザインのヘッドライトを採用。ガソリンモデルとBEVモデルで細部デザインの異なるクーパー3ドアの、ガソリンモデルと同様のドアハンドルなどが備わっている。また、先代で話題となった、グラデーションデザインを用いたマルチトーンルーフはオプションで用意される。
ミニ クーパー5ドアはミニ クーパー3ドアより全長で+180mm、ホイールベースは+70mm長くなり、室内が広くなっている。そのインテリアはミニ クーパー3ドア同様、デジタル化が大幅に進んだ。前方に配置されていたメーターパネルを廃止し、円形のセンターディスプレイにほぼ全ての機能を集約しており、運転時に必要な情報はヘッドアップ・ディスプレイに表示される。
有機ELテクノロジーを活用した円形ディスプレイは、スマートフォンのような直感的操作が可能で、AR機能付きナビをはじめとした機能をスワイプやタッチで操作することができる。ダッシュボードにはリサイクル・ポリエステルを用いた布のような新素材を用いており、編み物のような質感で温かみを感じさせてくれる。
また、ダッシュボード上に最大7パターンの光のグラフィックを投影するプロジェクションとアンビエント・イルミネーション、さらにミニドライビング・サウンドを用いることで、室内の雰囲気をユーザーの好みに合わせて選ぶことができるミニエクスペリエンス・モードが標準装備された。
グレードは2タイプを用意
グレードは2つラインアップされ、最高出力156ps/最大トルク230Nmの新世代モジュール式1.5L直3ターボエンジンを搭載する「ミニ クーパー C 5ドア」、最高出力204ps/最大トルク300Nmの新世代モジュール式2L直4ターボの「ミニ クーパー S 5ドア」を用意する。どちらも「ゴーカート・フィーリング」を感じさせてくれるスポーティなシャシーシステムが備わった。
また、先進安全機能のドライビング・アシストを採用、直前に進んだのと同じルートを最大約50mまでバックで戻ってくれるリバース・アシスト機能やパーキング・アシスト機能なども採用されている。価格はミニ クーパー C 5ドアが408万円(消費税込)、ミニ クーパー S 5ドアが477万円(消費税込)となる。