クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • LIFE
  • 真夏のクルマは「オーバーヒート」にご注意! 旧車じゃなくとも10年を超えた車両に突然襲ってくるトラブルの対処法は?
LIFE
share:

真夏のクルマは「オーバーヒート」にご注意! 旧車じゃなくとも10年を超えた車両に突然襲ってくるトラブルの対処法は?

投稿日:

TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: AMW/photo AC

  • オーバーヒートの際、慌ててボンネットを開けたくなるが、それはご法度だ
  • 冷却水がスーパーLLCでないこともあるし、定期交換を怠れば水アカなどがラジエーターに詰まってしまい、オーバーヒートをおこしてしまう
  • オーバーヒートで冷却水が噴いてしまったケース
  • スーパーLLCの量を確認するためにキャップをあけたくなるかもしれないが、それもNGだ
  • エンジンを切る前に、ラジエーターを冷やす電動ファンが回っているかを確認したい
  • 最近のクルマのメーターには、水温計が備わっていないことも多い
  • 冷却が追い付かず、ジワジワと上がる場合は、チリチリというノッキングが生じてパワーダウンを起こす

クルマがおかしいと思ったらすぐに止まる

オーバーヒートと聞けば、クルマ好きなら旧車を思い出すかもしれません。最近のクルマとは全く無縁で、自分の愛車は大丈夫と思っているかもしれませんが、じつは新車から10年を超えたクルマの場合、オーバーヒートは無縁ではありません。いざというときのために、覚えておきたいポイントを解説します。

冷却水は定期的な交換が必要

その昔、クルマの性能が今のように高くなかった時代は、高速道路の走行を想定していないクルマもあったりして、オーバーヒートは比較的身近なトラブルだった。また素材を見てもエンジンブロックは鋳鉄でできていたので経年劣化で内部にサビが発生して、それがラジエーターに詰まってオーバーヒートした。そのほか、ホースの劣化やヘッドガスケットの抜けなど、オーバーヒートの原因はいろいろとあった。

ひるがえって、最近のクルマは素材もよくなったし、高速道路を何時間走り続けようがまったく問題ないだけにオーバーヒートは無縁のトラブルとなった、と思いきや、オーバーヒートするときはするので注意は必要。油断しているとはいえ、オーバーヒートした際のショックは大きくてパニックになることもあるだろう。

さすがにここ数年のクルマは冷却水に長期間交換不要のスーパーLLCが採用されているし、ラジエーターも容量は十分で、メンテナンスフリー化がかなり進んでいるので心配はほぼなし。素材もサビが出ないアルミ合金なので、こちらも安心できる。そもそも水温計が付いていなくて、警告灯のみのクルマも当たり前だ。

問題は10年を超えたぐらいの年式。新車の高騰や中古車のタマ不足もあって、今乗っている愛車を長く乗り続けようという流れになっているのは、クルマそのものへのストレスという点を考えると深刻。メンテ状況によるものの、基本的には劣化は進み、オーバーヒートの可能性も高まっている。

それでもピンとこない人もいるだろうが、具体的な原因として挙げられるのはまずは冷却水が挙げられる。スーパーLLCでないこともあるし、定期交換を怠れば水アカなどがラジエーターに詰まってしまう。また、ラジエーターのホースはゴム製なので劣化は進むし、ファンの不作動やラジエーターの劣化による水漏れ、細かいところではサーモスタットやウォーターポンプ、水温センサーの不具合などもありうる。冷却系は意外に複雑な構造をしており、常に高温にさらされるので劣化が確実に進むと言っていい。

12

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS