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4年かけてトヨタ「86」をポルシェ純正パーツでカスタム! 次なる目標は「V6エンジンへのスワップ」というオーナーの職業はメカニックでした

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • 旧車やネオクラ車、輸入車のカスタムが得意な『ガレージバレット』に勤務する會田さん
  • トヨタ 86:ポルシェ用のホーンボタンを使ったステアリングは、ヨーロピアンなモモ・プロトタイプ
  • トヨタ 86:リアバンパーは86のまま、ポルシェ純正ディフューザーと合体。マフラーもポルシェ用だ
  • トヨタ 86:調整式ピロアッパーマウントを使用し、ワイドなホイールを純正フェンダーのまま収める
  • トヨタ 86:フロントはナンバープレートのまわりをスムージング。コレだけでも印象はだいぶ変わる
  • トヨタ 86:ガレージバレットはエアサスのセッティングや、メンバー加工のノウハウも豊富に有する
  • トヨタ 86:前に装着していたエキマニなど取り外し、エンジン載せ替えの準備は着実に進行している
  • トヨタ 86:イベント会場に到着したらボタンひと押しでローダウン。エアサスならではのメリットだ
  • トヨタ 86:ポルシェ用のホイールを分解したうえ、P.C.D.やリム幅を変更し86をツライチに決めている
  • トヨタ 86:新車で購入し4年が過ぎた會田さんの86。仕事に忙殺されつつもカスタムの手は止めない

水平対向繋がりのポルシェをオマージュしたカスタム

フルノーマルからチューンドまで関係なく、オーナー同士が気軽に集える場を作りたいという思いで、2023年からスタートしたイベントが、2回目を迎えた宮城86/BRZミーティングです。初開催の2023年も50台となかなかの盛況ぶりでしたが、2024年は150台もの新旧トヨタ「86」/スバル「BRZ」が参加しました。そんな東北中心のオーナーのなかから、気になる1台を紹介します。

唯一無二と言っていい進化を遂げている86

86を購入したのは趣味というよりも、仕事の付き合いだったと話す會田さん。しかし10代のころ原付にハマって以来のバイク&クルマ好きだけに、ノーマルでは飽き足らずカスタム欲がどんどん大きくなっていった。そのうち山形のプロショップ『ガレージバレット』で工場長を務めるようになり、大変ながらもウデの振るい甲斐があるユーザーからの細かなリクエストに応えつつ、自らの愛車に手をかけるという情熱を失わず唯一無二といっていい進化を遂げている。

掲げたカスタムのコンセプトは水平対向エンジン繋がりのポルシェ。まだ「発展途上です」と謙遜しながらも大ワザと小ワザを織り混ぜており、イベント会場でもギャラリーの注目を集める存在になっていた。エアメクストの足まわりで地を這うレベルの車高を実現し、ピロアッパーマウントは日正タイヤという組み合わせだ。

ポルシェ用ホイールやマフラーで、ひと味違う雰囲気を醸し出す

面白いのは足もとを飾るOZフッツーラのホイールで、P.C.D.はポルシェ用に変更している。本来のリム幅は、フロント8.0J/リア9.0J。それを86に何とか履かせるため、フロント10.0J/リア10.5Jに変更したという。フェンダーを叩かないで装着するためインセットも妥協せずに追求し、タイヤは215/45R17のナンカンAR-1を引っ張って組み付けている。

そしてリアの下まわりはポルシェ純正のディフューザーに、86の純正バンパーを合体させるニコイチを駆使したうえ、マフラーもポルシェ911後期を流用するというコンビネーション。メーカーも車格も異なるパーツ同士を使いながら、言われなければ気付かないレベルの自然な仕上がりは、さすがカスタムに秀でたプロショップというべきだろう。

インテリアにもポルシェ純正パーツを多数採用する

さらにインテリアはポルシェ純正のホーンボタンや、空冷ポルシェ時代のシフトノブを加工した上で流用。ここまでやればコンセプトに偽りナシといえると思うが、會田さんはさらなる大ワザの構想を練っているそうだ。それがスバル「レガシィ・ランカスター」などに搭載された、3L 6気筒のEZ30エンジンへの載せ替えである。メンバーの加工が必要だったりスロットルの向きが前後で逆なこと、インテークを作り直す必要があるなどリサーチはもう進めており、今年のうちにエンジンを搭載するところまでは進めたいとのこと。

モチロンひと筋縄ではいかないのは覚悟のうえだが、メカニックとしてもやり甲斐は大いに感じているし、ユーザーに対する新しいカスタムの提案にもなる。4年の歳月をかけてコツコツと作り込んできた、理想とするポルシェ×ZN6の完成はそう遠くない?

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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