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ポルシェ「911 ダカール」で1000キロ長距離テスト!車高が上がっただけで「理想のデイリー911」を実現…おすすめはロールケージレスです

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TEXT: 西川 淳(NISHIKAWA Jun)  PHOTO: iconic

  • ポルシェ 911 ダカール:シェイドグリーンのステッチをあしらったRace-Texトリムなどで個性を高めたインテリア
  • ポルシェ 911 ダカール:フルバケットシートを標準装備。リアシートはレス仕様、軽量ガラスと軽量バッテリーを採用し車両重量を1605kgに抑えている
  • ポルシェ 911 ダカール:限定シリアルナンバーの入った専用プレートも備わる
  • ポルシェ 911 ダカール:CFRP製の固定式軽量リアスポイラーを装着する
  • ポルシェ 911 ダカール:車高をさらに30mm上げたハイレベルモードでの最高速度は170km/h、最高速度は240km/hにおさえられている
  • ポルシェ 911 ダカール:撮影車両は1984年のパリ・ダカールラリー優勝車の外観を再現した仕様。オプションのラリーデザインパッケージを選ぶと、ホワイト/ジェンシャンブルーメタリックのツートーンカラーが基本ボディカラーとなる
  • ポルシェ 911 ダカール:車高は911 カレラのスポーツサスペンション装着車を50mm上回る、最低地上高161mmに設定された
  • ポルシェ 911 ダカール:1984年のパリ・ダカールラリーで総合優勝を果たした911 カレラ3.2 4×4 パリ・ダカール(953)の「後継モデル」として、2022年のロサンゼルスショーでお披露目された、高いオフロード性能を備えた911の2500台限定モデル
  • ポルシェ 911 ダカール:フロント、リア、サイドシルにはステンレススチール製の保護エレメントが備わる。サイド飛石などからフロントエアインテークを保護するグリルも装備した

どこにでも連れ出せる911

車高アップや専用の足まわりなどで「ラリーカー」仕立てとされたポルシェ「911 ダカール」を、東京から京都までの長距離で試しました。最低地上高が高いことによる街中での運転のしやすさ、スタンダードモデルに遜色ない走り、そんな「理想のデイリー911」の長距離走行は?

スポーツカーなのに段差を気にすることがない

最近になって街でも頻繁に見かけるようになったポルシェ「911 ダカール」。ド派手なカラーリングもあれば、クレヨンのような流行りの911カラーをまとった個体もいる。前者はなるほど“ダカールだぞ”という主張がとても強く、遠目からでもすぐにそれと判別できるけれど、後者の地味系カラーとなると目の前を通り過ぎるまでスタンダードなのかダカールか判断に迷ってしまう。それくらい911としても街によくなじんでいる。車高の上げ幅、車幅の広げ幅が程よかった、ということだと思う。

見た目からも“理想のデイリー911”であることがわかるというもので、そのことをさらに確かめるべくいつものように京都までのロングドライブに駆り出した。

すでに何度か街中や郊外路を走らせてみて、ダカールこそ理想のデイリー911であるとある程度結論づけてはいた。それは911がマイナーチェンジしようがしまいが関係ない。後期モデルでダカール仕様が出たら話は別だが、今のところ正式なアナウンスはない。

理想の911であると思った理由はいたってシンプルだ。街中ではとにかく“気やすさ”が際立っていたから。最低地上高が高いというだけで、これほど精神的にラクにドライブできるとは。もちろんSUVでそんなことはさんざん経験しているし、地上高が十分あるから当たり前なのだけれど、911の車窓でそんな風に感じつつ運転できる日が来るなんて想像していなかった。視線が高く、見晴らしが良いなどというレベルではない。スポーツカーなのに段差を気にすることがないという、そのアンマッチな開放感! それでいてタイヤによる心地の変化(悪くはない)を除けば、乗り味そのものはほとんどスタンダードグレードと変わらないというのだから恐れ入るほかない。

街中だけじゃないのだ。ワインディングロードでもスタンダードと遜色のない走りをみせる。もちろんタイヤの捩れこそ顕著に感じるものの、足が懐深くよく動き、多少プアなグリップフィールをも楽しさに変えてくれる。積極的に操ってやろうという気分になる。むしろ、いつものピタッとフラット&ソリッドな911よりも、一生懸命ハンドルを動かしている気分になって楽しいのだ。

GTSエンジンによるパワーフィールも十分で、役付きのフラット6へのジェラシーもほとんど感じない。これはこれで楽しい。そう思わせることもまたポルシェの底力というべきだろう。

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