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なつかしいダイハツ「ミゼットII」がサーキット仕様に!「コペン」のエンジンと「カプチーノ」のリアサスに交換した以外の流用技とは?

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

最高出力は100馬力を達成

一方、サスペンションの動きがすこぶる良くなれば、なおさら気になるのが非力なエンジンだ。そこで、同じメーカーのダイハツ「アトレー」用のEF型エンジンに加工を施して搭載。ミッションも純正4速MTからダイハツ「ハイゼット」用の5速MTに変更し、さらに3速と4速のギア比が離れてシフトアップ時に失速気味になる現象を改善させるために、「アトレー7」用のギアに交換した。

ここまで手を加えると、ミゼットIIもだいぶ走ってくれるようになった。そこで、軽トラだけが集まるミーティングがサーキットで開催されるという情報を入手し、スポーツ走行を試してみようとこのミーティングに参加。そこそこイケるかと思ったが、結果はイメージ通りとはならず。とにかく遅かったという。

そこで、さらなるエンジンチューニングを決行。パワーアップを狙うならダイハツ「コペン」に搭載されているJB-DET型エンジンがスペース的にもベストだとカーショップからアドバイスを受け、そのショップの手によって搭載した。さらにパワーを求めてHKS製のDX30タービンを装着させ、最高出力は100psオーバーを達成するポテンシャルを獲得した。

年間シリーズランキングで1位に輝いたことも

パワーアップを果たした後はスポーツ走行にすっかりハマッてしまい、現在は静岡県の軽トラ専門店「GT CARプロデュース」が主催する「Kトラワールドシリーズ」に参戦。過去には年間シリーズランキングで1位の栄冠に輝いた実績を持つ。

実際、筆者も“ネコまんま”さんのミゼットIIの走りをサーキットで見たが、車両の安定性や、登り坂でも失速することなくパワフルに走る姿には驚かされた。

そして、何よりもフットワークが軽くよく曲がる。エクステリアもサーキット仕立てになっているが、ミゼットIIの可愛らしさを残しているので、この速さと見た目のインパクトの両面から凄まじいインパクトを放つマシンだった。

まさかミゼットIIがサーキットで遊べるクルマになるとは誰も想像してないかっただろう。しかもめっぽう速いのだから、現代のチューニング技術の可能性はやはり偉大であると感じるほかない。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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