ジェミニストが憧れるパーツが満載
5台もジェミニを所有する“Gemini mag”さんが一番こだわっている愛車だけあって、ほかにもジェミニストが憧れるパーツが満載なのは言うまでもない。
ジェミニストならば気づくであろうマニアックなエクステリアは、前期用フロントフェイスに加え、当時唯一のエアロパーツといわれたスピードガレージG5製のレーシングスポイラーを装着する。さらにサイドミラーは、ジェミニの兄弟車であるオペル「カデット」の純正をセットする。
リアコンビネーションランプはなんとなくメルセデス・ベンツ「190」に似た雰囲気を持つ、オーストラリア版のホールデン「ジェミニ」用を装着。そのほかにもRestored製のボンネット、オーナーが自作したトランクパネルなどをセットしている。
当時の定番のチューニング手法を採用
エンジンは、当時流行った定番仕様にチューニング済み。スタンダードユニットである1.8L 直列4気筒DOHCエンジンは、当時の前期用オイルクーラー付きエンジンの方がオイルポンプが強化され、油圧が高めになっているとの理由から換装している。それをベースに「ピアッツァ」のG200Wエンジン用ピストンを組み2L化し、ヘッドも面研して、ポート研磨、ハイカムをセット。
また、スロットルボディは口径サイズが大きく、効率がいい限定ラリースペシャル車用を流用しているのもポイントだ。そして、排気系はワンオフ4-2-1エキマニにピアッツァ純正触媒にフジツボRM-01マフラーを装着している。
より高性能マシンへとチューニングによって進化させることもできるが、“Gemini mag”さんは当時感を大切に、当時の定番といわれたチューニング手法をあえて採用している。基本的に流用パーツを用いたアプローチを軸にクルマいじりを楽しんでいた。
現在、“Gemini mag”さんはFRP製のパーツ作りにハマっていて勉強中だという。そもそものきっかけは、入手困難になったフロントバンパーの修復から始まったわけだが、実際にやってみると成形作業が面白くなり、今ではさまざまなパーツを作り出せるほどの腕前に。今後はもっと上手くなり、修復を兼ねたオリジナルの初代ジェミニ用パーツを作っていきたいと話してくれた。
マニアックすぎるチューニングを施した“Gemini mag”さんの初代ジェミニZZ-R。ほかにもレストア中の車両があり、こちらももっと走りの仕様として過激にイジっているというから、再び機会があったらぜひ取材させてもらいたい。
>>2023年にAMWで紹介されたクルマを一冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)