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トヨタ「ソアラ」を昭和の人気カスタムで仕上げる! 人生初の愛車を最後の相棒に…『シャコタン☆ブギ』に憧れたバブル時代の姿を現代の技術で再現

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

人気だったオートピスタのフルエアロで当時の姿を完全再現

現在の仕様は最初に購入したソアラに寄せた部分もあるが、当時お金が無くてできなかったことも含め、独自の改造スタイルを楽しむ。それは、過去の懐かしさを感じさせつつ、現代技術を使って快適な仕様へと作り込むカスタムだった。

ソアラ好きであればすぐにわかるエアロパーツは、このクルマが現役当時に最も人気が高かったオートピスタ(Autopista)製フルエアロキットを装着。伸びやかでエレガントなフォルムを作り出すべく、フロントスポイラー、サイドステップ、リアスポイラー、リアウイングを装着したフォルムは、令和の時代に見てもカッコ良い。また、当時のヤンチャスタイルとして流行ったボンネットはロングノーズ化も施してオリジナリティをアピール。その奥には懐かしのゲインズ製ビームスリーもセットしているからマニアックだ。

また、とんでもなく低く構えた車高は車高調ではなくエアサス装着によるもの。もちろん、純正エアサスではなく、現代の4輪独立エアサスペンション装着によって、走行モードと停車モードを瞬時に切り替え、使う場面に応じて自在に操れるように工夫。さらに、フェンダーアーチも叩き出し、シャコタン化した時にタイヤ&ホイールが干渉しない配慮も施す。

それ以外のポイントといえば、見た目も強烈なアピール力を放つシザーズドアは外せない。20ソアラの巨大で長い2ドアを垂直に持ち上げる姿は圧巻だ。重量もかなりあるが、強力なダンパーによってしっかり支えている。

また、ホイールも懐かしのBBS-RSを履かせている。このホイールは、もちろん当時物の3ピースをベースにしているが、当時のモデルはリム幅がなかったので、ディープリム仕様として、ディスクのみ再使用し、フロント9J×15、リア10J×15サイズにリバレルを施した。また、その際にディスクとピアスボルトをボディ同色のシャンパンゴールド仕上げたのもこだわりだ。

懐かしの20ソアラに自身の思い出を乗せて改造を楽しむ釜堀さん。今後の予定を聞くと、ほぼやり切ったので、ここからは現状維持とのこと。最初も20ソアラならば、最後のクルマも20ソアラとして、大切にメンテナンスしながら乗り続けていくと話してくれた。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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