クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CAR
  • 三菱新型「トライトン」を日常で使ってみたら…ピックアップトラックに抱いていたイメージがすべて覆されました。「サラッと転がしてたら、カッコいいかも」
CAR
share:
三菱新型「トライトン」を日常で使ってみたら…ピックアップトラックに抱いていたイメージがすべて覆されました。「サラッと転がしてたら、カッコいいかも」

三菱新型「トライトン」を日常で使ってみたら…ピックアップトラックに抱いていたイメージがすべて覆されました。「サラッと転がしてたら、カッコいいかも」

投稿日:

TEXT: 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)  PHOTO: 神村 聖(KAMIMURA Satoshi)

乗用SUVのような乗り心地

Aピラーの内側にある大きなグリップとドア下にある幅の広いステップのおかげでやすやすとドライバーズシートに乗り込むと、目の前に広がっているのはオフローダーらしい水平基調の世界。ラフな道を走行しているときにクルマの傾き具合などを直感的に理解できるようデザインされているわけだ。操作系はすべてドライバーの手が届きやすいところに機能的にレイアウトされていて、どこをどうすれば何がどうなるのか、は一目瞭然。初めて乗り込んでもすぐに馴染めるコクピットだ。

と、そこまでは予想していたとおり。あれ? と思ったのは、望外にシートが心地よかったからだ。サイズが大きめでクッションもたっぷりしてて、座り心地がいい。ドライビングポジションも乗用車的でまったく違和感がない。視界もすっきりと通っていて、クルマの四隅もつかみやすい。冗談でも小さいとはいえないボディサイズだが、視界のよさに助けられて物怖じせずに走り出せる人も少なからずいることだろう。

あれれ? と思ったのは、乗り心地がちょっとした乗用SUVのようだったからだ。これ、モノコックだったっけ? なんて頭の中で再確認しちゃったほどだった。もちろんラダーフレームも前後のサスペンションも新開発なわけだが、サスペンションの取り付け部の剛性を高めて脚がしっかり機能できるようにしたり、リアのリーフスプリングの枚数を減らしつつフリクションロスを徹底的に排除したりと、タフな性能と乗り心地の両立を図る工夫があちこちになされてるようだ。他国ではこうしたダブルキャブのピックアップトラックをファミリーカー代わりに使う人も相当数いるようだから、そうした人たちには大歓迎されることだろう。とにかく、ピックアップトラックとしてはちょっと驚くぐらいの快適さなのだ。

足腰がそうした性質を持ってるからか、オンロードにおけるロードホールディングもしなやかにして確実、カーブが続く場所でのハンドリングも、予想を遙かに超えてよかった。1.99というホイールベース/トレッド比の数値を見たら間違いなく直進安定重視のクルマなのに、実に素直によく曲がる。ステアリングを切ったら切った分だけ車体がしっかり向きを変えてくれるし、車体の大きさや背の高さ、それに重さを意識させられることもなかった。楽しいか? ピックアップトラックであることを考えたら、望外に楽しい。

ランエボで培ったテクノロジーを搭載

それにはちゃんと仕掛けがあって、あの「ランエボ」で培ったAYC(アクティブヨーコントロール)を備えている。実際に発生しているヨーと理想的なヨーがかけ離れている場合にブレーキの制御で理想のヨーに近づけてくれるわけだ。おかげでほぼ狙ったとおりのラインでコーナーを抜けていくことができる。

もちろん、三菱独自の4WD機構、「パジェロ」譲りといえる“スーパーセレクト4WD-II”の貢献も大きい。

2H(後輪駆動)、4H(フルタイム4WD)、4HLc(直結4WD/センターデフロック)、4LLc(副変速機ローレンジ/直結4WD/センターデフロック)の4つの駆動モードから走行環境に合わせたチョイスが可能なわけだが、この最新版は4Hのときにはセンターデフがフリーになって、いわゆるタイトコーナーブレーキ現象が起こらないから、気持ちよく曲がるのを邪魔されたりしない。いうまでもないが、適切な駆動力配分も重要な役割を果たしている。

123

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS