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三菱新型「トライトン」を日常で使ってみたら…ピックアップトラックに抱いていたイメージがすべて覆されました。「サラッと転がしてたら、カッコいいかも」

三菱新型「トライトン」を日常で使ってみたら…ピックアップトラックに抱いていたイメージがすべて覆されました。「サラッと転がしてたら、カッコいいかも」

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TEXT: 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)  PHOTO: 神村 聖(KAMIMURA Satoshi)

走破できない道はないんじゃないか?

実はこのときとは別に、本格的なオフロード・コースでもトライトンを走らせている。その日は前日に降った雨が地面のところどころをぬかるみに変えていて、グチョグチョの地面とワダチとコブのオンパレード。おまけに結構スピードの乗るストレートの途中に片側が深めのぬかるみで片側がほぼドライなんていうところもあったりした。そういう日常生活の中ではまず出逢えない難所のようなコンディションでも、砂利道シロート、泥濘路シロート、悪路は門外漢もいいところの僕のようなドライバーがあっさりクリアできてしまう。

よく曲がり、グイグイと前に進む。その走破性の高さには感心させられる。4つの駆動モードと7つのドライブモードをコンディションに合わせて切り換えていけば、走れないところはないんじゃないか? なんて思わされたものだ。トライトンはSUVのように快適だしオンロードでもスムーズな走りを披露してくれるけど、タフなオフローダーとしての骨太な性格こそが真の姿といっていいだろう。

その走りを支えるパワーユニットは、「デリカD:5」のそれと同じ系統ながら、ほとんどの部分が新しい2.4Lのターボディーゼル。最高出力204ps/3500rpm、最大トルク470Nm/1500-2750rpmという数値からも想像できるとおり、なかなか力強い。

アクセルペダルをジワッと踏んでいくと2トン超えの車体であることを意識させない滑らかさでスルスルと走り出し、深く踏み込んでいくとトルクもグッと湧き出してきてパワフルにスピードを積み上げていく。そのパフォーマンスには何の不満もない。またピックアップトラックというイメージからすれば、エンジンの音も静かな部類といえる。分厚いトルクを気持ちよく感じさせてくれる回転域をキープしながら適度な速度域で流すようなロングドライブなど、とても気持ちよさそうだ。

ピックアップに対する先入観が大きく変わった1台

このクルマに仲間と乗り合わせて荷台に何か遊びのギアを積んで……なんていうのはものすごく楽しいかも。そんなふうに思わされてしまったくらいだから、たぶん僕はトライトンのことを気に入ったんだと思う。タフなイメージを持つスタイリングの中に剛と柔が矛盾もなく同居してるところがいいな、と感じている。少し前にライバル某車を転がしたときにはそんな気持ちになることはなかったから、トライトンの出来映えが素晴らしいのだと思う。おかげでピックアップトラックという乗り物に対するイメージもだいぶ変わった。

こういうクルマをサラッと転がしてたら、カッコいいかも。毎日の足として、休日の遊びのギアとしてキッチリ使いこなしていたら、もっとカッコいいかも。……いやいや、三菱トライトン、かなり説得力のあるクルマなんじゃないか?

MITSUBISHI TRITON GSR
三菱トライトンGSR
・車両価格(消費税込):540万1000円
・全長:5360mm
・全幅:1930mm
・全高:1815mm
・ホイールベース:3130mm
・車両重量:2140kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHCターボチャージャー
・排気量:2439cc
・エンジン配置:フロント縦置き
・駆動方式:四輪駆動
・変速機:6速AT
・最高出力:204ps/3500rpm
・最大トルク:470Nm/1500-2750rpm
・公称燃費(WLTC):11.3km/L
・最大積載量:500kg
・燃料タンク容量:75L
・サスペンション:(前)ダブルウィッシュボーン式、(後)リーフスプリング式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッド・ディスク、(後)リーディングトレーリング式ドラム
・タイヤ:(前)265/60R18、(後)265/60R18

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  • 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)
  • 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)
  • 『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー雑誌の『ROSSO』やフェラーリ専門誌『Scuderia』の総編集長を歴任した後に独立。クルマとヒトを柱に据え、2011年からフリーランスのライター、エディターとして活動を開始。自動車専門誌、一般誌、Webなどに寄稿するとともに、イベントやラジオ番組などではトークのゲストとして、クルマの楽しさを、ときにマニアックに、ときに解りやすく語る。走らせたことのある車種の多さでは自動車メディア業界でも屈指の存在であり、また欧州を中心とした海外取材の経験も豊富。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
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