元『トップ・ギア』のジョン・リチャーズのディレクションでマーク・ヒギンズがドライブ
この記録達成モデルはロールケージとバケットシートを備えた高速走行専用車で、22インチのピレリタイヤが装着された。このマシンをドライブしたのは、マン島TTコースのラップレコードを持つ元英国ラリーチャンピオンのマーク・ヒギンズである。
最高速度での走行は、2つのトンネルのうち1つを閉鎖することで地元の交通に最小限の混乱しか与えないよう、現地時間の午前1時に実施された。空気抵抗が増加したにもかかわらず、新型コンチネンタルGTスピードは停止状態から335km/hまでわずか33秒で加速し、このフィルムのディレクターであるジョン・リチャーズ(元『トップ・ギア』)が要求した時間だけ最高速度を維持することができた。この様子はベントレーの公式Youtubeチャンネルで観ることができる。
AMWノミカタ
2011年に元WRCドライバーのユハ・カンクネン氏のドライブによって、330km/hの氷上スピード記録をコンチネンタルGTで樹立した。その後も、パイクス・ピークのヒルクライムでバイオフューエル燃料での記録を樹立したりとベントレーは奇抜な速度記録に挑戦し続けている。
335km/hという記録は、第3世代のGTスピードの公式最高速度と同じなので、とくに驚くべき数字ではないと感じるかも知れないが、第3世代のGTスピードはW12気筒の6Lエンジンを搭載していたのに比べ、今回は4Lのハイブリッドエンジンである。エンジン単体でのパワーは小さく、重量も増す中での記録達成はベントレーとしては誇るべき数字であると捉えているのであろう。またバイオ燃料が使われているという点もサステイナビリティを掲げるベントレーには意味のある結果と言えるであろう。
創業者の「良いクルマ、速いクルマ、クラス最高のクルマを作る」という理念の「速いクルマ」という部分についてはまず証明された。残りの2つの評価を今後顧客がどのようにするか楽しみである。