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驚きの620馬力! マツダ「FC3S RX-7」を4ローター化…懐かしいノーマルルックチューンドカーのエンジンの秘密とは

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

純正スタイルとハイパワーチューンのギャップが魅力

また、このエンジン以外では、当時物のヨコハマAVSモデル6の16インチパールホワイトホイールにも注目したい。当時を振り返れば、FC3S用のホイールとしてはBBS、パナスポーツ、RSワタナベといったモデルが人気だったが、当時、まだ出たばかりのAVSは、リムまで伸ばしたスポークデザインがホイールを大きく見せるとして注目された。

また、それ以外にも懐かしさを感じるアイテムがこのクルマには多数あり、とくに気になるのがリアに貼ってあるステッカーの存在だ。当時を知る者ならばピンとくる「FORTIS」と「Redic」のステッカーは本当に久しぶりに見る懐かしさ。このFORTISは、トラスト製のエンジンオイルで粘度違いでF2とかF3といった種類が存在。さらにRedicについては、当時のチューニングの定番であった追加インジェクターコントローラーの装着を示すアイテム。これを貼ることで、純正外装でありながらもチューンドの雰囲気を醸し出すアイテムで、当時を知る者にとっては両方とも本当に懐かしいと思えるステッカーのはずだ。

佇まいはオリジナル重視の純正スタイル、そして好き者の雰囲気を感じさせる部分も持っているが、その中身は古き良きチューンドに輪をかけたハイパワーエンジン搭載の最先端マシン。そのギャップはとてもユニークで、落ち着いた印象の姿かたちと違って、エンジンをかけた瞬間に、このクルマの凄さはけたたましい排気音から十分に感じ取れた。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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