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ベントレー史上最強のワインディングマシン!? 新型「コンチネンタルGTスピード」はリア寄りの重量配分に…街乗りでも体感できるはず

ベントレー新型コンチネンタルは、クーペとコンバーチブルの両バージョンでこのイベントに登場し、会期中に1日2回、ヒルクライムを走行

グッドウッドで新型コンチネンタルGTスピードがデビュー

4代目となるベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」と「コンチネンタルGTCスピード」が2024年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの会場でデビューしました。今回、実車が初公開されたコンチネンタルGTスピードについて、あらためてまとめて紹介します。

完全新設計の「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」を搭載

2024年7月11~14日に英国で開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、4代目となるベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」はヒルクライムとユニークな「水中」を表現する展示方法により世界初公開された。今回のグッドウッドのテーマ「Horseless to Hybrid(馬なし自動車からハイブリッドへ)」を、コンチネンタルGTスピードはサポートした。

この新型グランドツアラーは、4L V8エンジンに190psの電気モーターを組み合わせた完全新設計の「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」により、最高出力782ps、最大トルク1000Nmを発揮し、0-100km/h加速は3.2秒という傑出したパフォーマンスを実現する。従来のW12エンジンよりも高い馬力とトルクを達成しながらも、CO2排出量は29g/kmと大幅に削減されている。

新パワートレインのパフォーマンスに合わせ、シャシーも新しくなった。新設計の2チャンバーエアスプリングに新設計のデュアルバルブダンパーを組み合わせたことに加え、ベントレーダイナミックライド(48Vアクティブアンチロールコントロール)、eLSD、トルクベクタリングを搭載する。また、コンチネンタルGT史上初となる49対51というリア寄りの重量配分と相まって、驚異的なボディコントロールとシリーズ最高の乗り心地を実現している。

フロントフェイスは過去20年間で最大の変貌を遂げた

新しいエクステリアについては、コンチネンタルGTのフロントフェイスが過去20年間で最大の変貌を遂げ、1950年代以来初めてシングルヘッドランプを採用するなど、ベントレーの未来の旅路に向けたデザイン革命を続けている。

そして、ベントレーが世界に誇るインテリアのデザイン、素材、品質、クラフトマンシップも健在である。加えて、ウェルネスを重視したシートテクノロジー、新設計のエアイオナイザー、3Dテクスチャーのレザー、新デザインのモダンなキルティング、新しいテクニカル仕上げのダーククロームなどが新たに導入される。

グッドウッドでは、ヒルクライムに登場したコンチネンタルGT/GTCスピードの2台とともに、3台目の車両がユニークな形で展示された。それは「FOShtank(フェスティバル・オブ・スピード・タンク)」というもので、ベントレーが英国クルーにある工場で使用しているガラス製の展示ユニット「トイ・ボックス」の特注バージョンで、水中というテーマをユニークに表現するために特別に製作された。

そして展示の後方壁面には大型LEDスクリーンが設置され、海底トンネルでの世界最速記録のローンチ映像と、記録達成の舞台裏を紹介する映像が放映された。

AMWノミカタ

グッドウッドのイベントに関連して、改めて新型コンチネンタルGTスピードの解説を行った。V8+モーターを組み合わせたウルトラ パフォーマンス ハイブリッドパワートレインに注目が集まるが、今回の新型の目玉はシャシーなのではないかと思う。ベントレーダイナミックライドとeLSDは先代のスピードモデルにも搭載されていたが、重量配分が大きく変わった。

これまでもエンジンはフロントアクスルの後方に配置され重量配分は考えられていたが、重量のあるW12エンジンのためやはりフロントヘビーな車という印象が拭えなかった。しかし今回の新型ではリア寄りの49:51を達成したことで、ベントレー史上最強のグランドツアラーというだけではなく、史上最強のワインディングマシンにもなっているのではないだろうか。また、この変更は街乗りの交差点などでもその効果を発揮するはずである。そのあたりがどのように評価されるのか、早く知りたいものである。

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