現代のチューニングカーにも負けなさそうな感触!
試乗を終えた佐々木さんはまずひと言、「ヤバいです……とっても速いです……」とコメント。憧れていたクルマに乗れたこと自体もそうだが、エスコートによるハイチューンに深く感動していた。
「下からトルクがあって、街乗りもトルク面では全然不安がないのですが、6000rpmからグッとパワーが出てきて、7000rpmより上でもうひとつ上の段階があるような感じですね。下でもしっかりトルクが出ているのに、これだけ上の気持ち良さがあるのが凄いです。今まで体感したことないような、ターボとは違う加速感がシビれますね」
またフットワーク性能についても、サーキットで戦う佐々木さんを満足させる仕上がりだったようだ。
「サスペンションは硬い印象はありますが、旧車特有のフワフワ感がなくて安心して高速域で踏んでいけそうな感じがありますね。ブレーキもフロントがブレンボキャリパー、リアがZ31キャリパーに替わっていて、しっかりしている感じです。LSDも入っていて、今まで乗ってきた中で一番チューニングカーらしい雰囲気ですね。現代のチューニングカーにも負けなさそうな感触がありますよ!」
キャブ車ならではの扱いにくさに悪戦苦闘する場面も
ただ、ハイチューンな旧車特有の扱いづらさは、この企画を通じて旧車慣れしてきた佐々木さんでも感じることがあったようだ。
「キャブレターなので、信号待ちなどで少しスロットルを操作しなきゃいけない時があったり、低速では気を使わなきゃいけない部分もあります。またOS技研製のツインメタルクラッチが入っていて、半クラッチが狭くて扱いがシビアですね。あと、駆動系で言えばS30Zなのに6速もあってビックリしました!」
6速マニュアルトランスミッションの正体は、ニスモ製の「シルビア」用6速クロスミッション。エスコートがL型エンジン専用ベルハウジングを製作し、完全ボルトオンキットを販売してい
佐々木藍咲選手の日産 S30型 フェアレディZ 〇と×
好きなポイントは?
「う~ん……全部! ひとつに絞らなきゃダメですか?」
マイナスポイントはある?
「しいて言えば……な部分ですが、自分にはシートポジションが高かったことですかね。マイカーなら調整したいポイントです」
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