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日産「チェリークーペX-1R」でジムカーナに参戦! 星野一義選手の往年の「タックイン」を彷彿させる競技仕様がカッコよすぎ

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

キャッチコピーは「地を蹴る純血マシーン」

このチェリークーペの人気は、1973年3月に登場したX-1Rの登場によって絶頂期を迎えることになる。杉山さんの愛車も、年式的にはこの頃のモデルであり、何よりも印象的なのがクーペX-1をベースに装着させた前後のオーバーフェンダーにある。細かいことをいえば、フロントグリルやバンパーシートやドアトリムも変わっているが、何よりも衝撃だったのが、走りのクルマであることを主張するオーバーフェンダーの装着だ。全幅を大幅に拡大させ、そこに165/70-13インチのタイヤ&ホイールを履かせる。また、サスペンションは4輪独立懸架式でハードレートなセットを組み、フロントスタビライザーをセットさせたことで、ロールを抑え、より攻めのクルマとしてポテンシャルを高めた。この当時のキャッチコピーは「地を蹴る純血マシーン」。まさにレースマシンとしても、ストリートを駆け抜けるクルマとしても、ホットモデルとして注目を集めた。

さらに、杉山さんの愛車チェリークーペX-1Rは、独特のカラーリングが印象的だ。よく見れば、フランスでポピュラーなタバコメーカーである「GITANES(ジタン)」のブランドロゴが入っている。フロントウインドウのハチマキには女性ジプシーが扇を持って煙の中で踊る図柄も描かれている。このような仕様が実際にあったのかは不明だが、杉山さんはこのレーシーなX-1Rでジムカーナ競技等にも参戦している。従って、サスペンション、エンジン、ブレーキもチューニング済みで、インテリアを見てもフルバケットシートにウイランズ4点式ハーネスがセットされていた。

こうして今見ても懐かしさとともに独特のスタイルの斬新さでカッコ良いと思えるチェリークーペX-1R。当時、約3000台くらい生産され、国内に現存しているX-1Rの台数は少数だ。そんな愛車に自ら手を入れ、競技仕様としても遊べるクルマとして仕立てる杉山さんのカーライフは素敵だ。この愛車があるからこそ、人生が豊かになり気持ちが満たされる。きっと杉山さんにとって、このチェリークーペX-1Rはそういう存在になっているのだろう。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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