ラーメン・ナルトは日本でも通じる美味しさ
日本の食べ物が恋しくなったときに駆け込むのは、ルート66沿いのモールにある「ラーメン・ナルト」だ。どれを頼んでもハズレがない美味しさではあるけど、ルート66ファンなら「ナルト66」を食べてみよう。豚骨をベースとしたスープに大きなチャーシューが2枚や煮卵などトッピングもたくさん、アメリカだから美味しく感じるというのではなく、日本でも近くにあったら通うレベルだ。
1つ300グラムのストロベリー・ドーナツ
イートイン不可だがデザートに欠かせないのは、1972年にオープンの老舗「ドーナツ・マン」だ。オーナーは日系のジム・ナカノさんで当初は別店のフランチャイズだったが後に独立、コロナ禍と円安で私が渡米できていないうちにロサンゼルスにも支店を出したらしい。
アメリカのお菓子と聞くと不自然なほど極彩色というイメージを持つ人も多いが、ここのドーナツはいい意味でアメリカらしくないし甘さもそれほど強くない。私の大好物は季節限定のストロベリー・ドーナツで、新鮮なイチゴをいくつも使い重さはなんと約300g。
グレンドーラの本店は創業した当時と変わらずコンパクトで、時間帯によっては建物をぐるっと囲むように長蛇の列ができる。さらに面白いのは24時間営業であること。私は混雑を避けるため夜中とはいわずとも遅い時間に行き、翌日のオヤツにするのがグレンドーラ滞在時のルーティーンだ。
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なお近隣のダイヤモンド・バーやウェスト・コビーナ、サン・ディマスなどの街を含めれば選択肢はさらに広がる。ロサンゼルスより静かで宿泊代はリーズナブル、そして美味しくフレンドリーな店がたくさん。ルート66の終点であるサンタモニカを目指す前に、フットヒル・ブルバード沿いの街も満喫しよう。
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