デザインワークショップなどのイベントを毎日開催
アストンマーティンのグローバルチーフブランド&コマーシャルオフィサーであるマルコ・マティアッチ氏は、次のように述べた。
「アストンマーティンとジェームズ・ボンドはどちらも英国を象徴する存在で、永遠の絆で結ばれています。映画に登場した製品として最も息が長く、最も成功した例として今もなお続いていることを記念し、60周年という重要な年を祝うことを大変嬉しく思っています」
ハウス オブ Qはではジェームズ・ボンド関連の品が随所に配置され、映画のオリジナル脚本、ポスター、セット写真などを見ることができる。音響には、ボンド映画の音楽と関係の長いBowers & Wilkinsの圧巻のオーディオ機器を使用している。
2階へ上がるとコンフィギュレーター・ラボがゲストを迎え、アストンマーティンのデザイン・エキスパートとともに、自分だけの完璧なアストンマーティンを作り上げることができる。会期中は、アストンマーティンのデザインチームやエンジニアリングチームが主催するデザインワークショップなどのイベントが毎日開催される。
AMWノミカタ
どのようなきっかけで007映画にアストンマーティンが採用されたのかは知らないが、英国を舞台にしたこの映画に英国を代表するアストンマーティンはぴったりなキャスティングであった。ベントレーやロールス・ロイスではスポーティさが足りないし、ローバーやジャガーは当時サルーンモデルが主流で、主人公が乗るモデルとはイメージが程遠いだろう。
映画の中の「Q」とは、イギリス情報局秘密情報部(MI6)の補給係将校(Quartermaster)を意味する。ジェームズ・ボンドが戦うクルマをまさに補給する部隊だが、アストンマーティンの使う「Q」は同じように顧客からの特別注文を受けるビスポーク部門を意味する。こんなところにも映画との関係を大事にしていることがうかがえ面白い。