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キャンピングカーは「トラキャン」の時代到来! 三菱新型「トライトン」やトヨタ「ハイラックス」に載せるだけ…長所短所と最新モデルを紹介します

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • MYSミスティックから登場したデシエルト02(左)とJキャビンKZ(右)
  • JキャビンKZ:軽量アルミパネルで構成させれる。価格は374万5500円(消費税込)
  • JキャビンKZ:使用しないときは4本のアームで支えて独立が可能だ
  • JキャビンKZ:軽量アルミパネルとフレームを持つキャンパーシェルは強度と耐久性を両立。アメリカンスタイルのワイルドな見た目もカッコいい
  • JキャビンKZ:キッチンには角形シンクやガスコンロを装備する。シンク前にあるモスグリーンの壁紙は黒板としても使える
  • デシエルト02:軽量コンパクト設計&低重心のシェルのデザインもアクティブオフローダーとしてカッコいい
  • デシエルト02:オーバーランドスタイルキャンパーとして提案されたモデル
  • デシエルト02:停泊地でルーフを展開すれば最大4名が就寝可能な居住空間を確保できる
  • デシエルト02:水平昇降式ポップアップルーフによって室内高は1970mmを確保。大人が立って歩けるほどだ
  • デシエルト02:室内はコンパクトな外観からは想像できないほどの開放的な空間が確保されている
  • デシエルト02:スライド式のバンクベッドには、大人3名がゆったり横になれる1740mm×1840mmのベッドを搭載
  • デシエルト02:リミテッドには1バーナーつきシンクが装備される
  • JキャビンKZ:ボディがワイドになったことによって1880mm×1800mmのバンクベッドとダイネット部にフルフラットベッド展開が可能だ
  • デシエルト02:リアエンドの右側にはDC12Vクーラーの室外機、左手にはFFヒーターの灯油タンクをセット。ワイルドなビジュアルにも注目してもらいたい
  • JキャビンKZ:キャンパーシェルには珍しいマルチルームを備える

実用的で遊び心あふれるトラキャンが流行中

「トラキャン」というキャンピングカーをご存じでしょうか? 正式名称は「トラックキャンパー」と呼ばれ、居住用の脱着式キャンパーシェルをトラックの荷台に積載するのが特徴です。本場アメリカではメジャーな存在ですが、日本ではマイナーな立ち位置でした。しかし、近年のオーバーランドスタイルを含めたアウトドアの多様性から、トラキャンは実用的で遊び心あふれるモデルとして注目される存在となりました。

トラキャンのメリットとデメリット

このトラキャンのメリットをあらためて説明すると、まずポイントになるのがランニングコストにある。通常のキャンピングカー、キャンピングトレーラーならば、購入時のコストと少なからず維持費がかかるもの。だが、トラキャンの場合、搭載するキャンパーシェルは荷台に置く積載物として扱われるため、構造変更の手続きが不要で初期コストも押さえられる。

そして、ビジュアル的にもアメリカンテイスト漂う見た目はクールでカッコよく、ワイルドオフローダーとしてのルックスという観点からもイカしている。

デメリットは、一般的なキャンピングカーであれば運転席と居室スペースを自由に行き来できるが、このキャンパーシェルはあくまでも荷物なので、運転席と居住スペースの行き来は不可能。車両の駐車スペースのほかに荷台から降ろしたシェルの保管場所を確保しなくてはならない点も、デメリットとして挙げられるだろう。

しかし、シェルを降ろせばピックアップトラック単体で普段使いできて、荷台にシェルを積めばキャンピングカーとして旅を楽しめる。1台で2通りの使い分けができることは、トラキャン最大の強みだ。愛車を2WAYスタイルで楽しむ。これこそが実用的で賢い遊びの選択技ととして近年脚光を浴びる理由になっている。

MYSミスティックから最新作が登場

これまで30年以上にわたり日本車に合わせたキャンパーシェルの開発を続けているのがMYSミスティックだ。そんなMYSミスティックから、2024年モデルとして最新作「JキャビンKZ」とポップアップスタイルの輸入キャンパー「デシエルト02」の2タイプが登場した。

それぞれトラキャンとして魅力的な特徴を持ち、どちらも現行トヨタ「ハイラックス」と三菱新型「トライトン」に対応する。それぞれ脱着式キャンパーシェルを荷台に積載することで、ピックアップトラックがキャンピングカーへ簡単に転換できるシステムを搭載している。

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