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トヨタ初代「スプリンタートレノ」498万円! 新品パーツを駆使してフルレストア…ラリー仕様にカスタム済みなら妥当なプライス!?

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • トヨタ スプリンター トレノ:愛知県豊橋市のオートアドバイザースタッフがフルレストアによって綺麗に蘇らせた
  • トヨタ スプリンター トレノ:WRCで活躍した勇姿を再現したラリー仕様
  • トヨタ スプリンター トレノ:内外装ともに新品パーツを数多く集めてレストアしているので、室内も非常にコンディションが良い
  • トヨタ スプリンター トレノ:1.6L直4DOHCの名機「2T-G型エンジン」を搭載
  • トヨタ スプリンター トレノ:峠や林道で圧倒的な強さを見せつけたTE27ラリーバージョン。このクルマは当時の面影を完全再現する
  • トヨタ スプリンター トレノ:マフラーをフジツボ製レガリスに換え、タコ足もフジツボ製を装着
  • トヨタ スプリンター トレノ:外装はオールペンしているが当時の純正色であるヘイトアッシュオレンジとして再現している。ちなみにこのカラーはレビンではモンテローザオレンジという
  • トヨタ スプリンター トレノ:現代の技術を駆使して、今後も末永く乗れる下処理やパーツの交換を行っている
  • トヨタ スプリンター トレノ:サスペンションは当時物ラリーサスペンションでロアアームもラリースペシャルとして20mm延長加工を施している
  • トヨタ スプリンター トレノ:ホイールはエンケイ13インチで、ダンロップラリータイヤ(175/70R13)を履かせている
  • トヨタ スプリンター トレノ:ボディカラーは当時からオレンジとダークグリーンの2色のみ。ちなみに奥のダークグリーンは純正フルノーマル車だ
  • トヨタ スプリンター トレノ:手に入らない物はオリジナルで作り出しているというだけあって、室内も内張りからシートまで良好なコンディション
  • トヨタ スプリンター トレノ:エンジン・ミッション洗浄処理済みでSOLEXキャブ+ファンネル&マニホールドブラスト処理を施す
  • トヨタ スプリンター トレノ:廃盤となっている部品はウォーターブラスト+防錆処理を施して組込む。交換部品関係だけで200万円以上かかっているそうだ

ラリースペシャルのTE27型スプリンター トレノ復活

かつて「羊の皮をかぶった狼」と呼ばれたクルマがありました。それはトヨタのTE27型「カローラ レビン/スプリンター トレノ」。ともに1972年3月にデビューを果たした双子車です。愛知県のショップ、オートアドバイザースタッフがフルレストアを施して蘇らせたスプリンター トレノは、当時WRCで大活躍した勇姿を再現したラリー仕様。まるで新品のような輝きを放つその秘密に迫りました。

これこそ「羊の皮をかぶった狼」である

1973年にデビューしたトヨタ初代TE27型「カローラ レビン/スプリンター トレノ」は、兄貴分となる「セリカ/カリーナ1600GT」から譲り受けた1.6L直4 DOHCの名機「2T-G型」エンジンが与えられ、後にトヨタが誇る軽量FRスポーツの礎を築いたモデルとなった。

今回紹介するのは愛知県豊橋市のオートアドバイザースタッフがフルレストアによって綺麗に蘇らせたTE27スプリンター トレノだ。おそらく知っている方も多いと思うが、カローラ レビンとスプリンター トレノの違いは、当時の販売チャネルにあった。レビンはトヨタカローラ店に属し、トレノはトヨタビスタ店扱いとなっていた。基本的なボディ形状は共通であり、レビンとトレノの違いといえば、フロントグリルやヘッドライトのデザインなど、微妙なエクステリアのデザイン変更が加えられていた。

蘇ったTE27スプリンター トレノは、いわゆるフルノーマルの状態ではない。ストリートチューニングのベース車として人気のTE27だが、かつてはラリーで圧倒的な強さを見せつけたクルマでもあった。そこで、オートアドバイザースタッフはフルレストアついでに、当時のスポーツコーナーの部品を集め、国内ではちょっと珍しい当時のラリーバージョンを蘇らせた。

ラリーで強いトヨタを象徴した1台

前述のラリーについて、当時の記録を調べると、トヨタは1973年にTE27カローラ レビンでWRCに参戦。それまではセリカで戦っていたが、車両重量とエンジンパワーの問題から、ライバル車とパワーウェイトレシオの面で差を広げられ苦戦。なかなか上位に食い込むことができずにいた。そんな時に、軽量コンパクトボディに高性能2TGエンジン搭載のTE27型カローラ レビンが登場。デビュー当初は、ラリーマシンとしての特性を引き出すのに苦労するも、1974年後半に入ると2T-Gエンジンに16バルブヘッドを搭載させて大幅パワーアップ! 当時速かったフォードやサーブなどのライバルチームと首位争いを繰り広げた末に見事に総合優勝を果たし、ラリーで強いトヨタを象徴する1台となった。

そのニュースは国内でも響き渡り、荒れたダートを使って開催される山岳ラリーでも人気を博し、それに伴い専用パーツが続々登場。ラリー仕様、ダートラ仕様といったマシンがカローラ レビン/スプリンター トレノを使って製作された。

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