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プリンス「スカイライン」はじめ約70台もの激レア旧車が大集合!「走る自動車博物館」に参加したクルマをお見せします!

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 沼田 亨(NUMATA Toru)/奧村純一(OKUMURA Junichi)

  • 木造校舎を背景に並んだ約70台のヒストリックカー
  • 愛知県豊橋市多米町に残る唯一の木造校舎である「旧多米小学校」が会場
  • 1928年製アルヴィス 12/75 FDのインパネから参加車両を望む
  • 1971年製ランチア フラヴィア スポルト ザガート
  • こちらはマイクロカーたちの並んだエリア
  • アルファ ロメオも一大勢力
  • 1962年製のフィアット 500Dで参加の村松さんご夫妻、お揃いのシャツが愛車と似合って可愛らしい
  • クレイジーケンバンドの横山 剣さんとポーズを決めるエントラント
  • 色とりどりのヒストリックカーたちは被写体としても華やかで、あちこちで撮影会さながらの光景が見られた
  • 色とりどりのヒストリックカーたちは被写体としても華やかで、あちこちで撮影会さながらの光景が見られた
  • ちびっこたちも、普段とは違ったクルマたちに興味津々。名車を間近で見られるのも楽しいようだ
  • どっちが前? 前後対称デザインの、1957年製のツェンダップ ヤヌス250は神奈川県から参加の入佐さん
  • 元レーシングドライバーで、F1ドライバーとしても活動した山本左近衆議院議員も地元イベントの応援に駆けつけ、スタートする各車を見守った
  • コースを先導するのは地元豊橋市で長く輸入車を手がけるカーボックス代表の吉田さんと、版画家・牧田哲明さんの次女・塚越京子さんのアバルト
  • スタートする1936年製のオースティン セブン。北村さんは京都からエントリー
  • 横山 剣さんと萩野知明さんはご友人のフィアット 128ラリーで三河~遠州路を楽しんだ
  • スタートしてすぐにPC競技が行われた、この短い区間を設定タイムにより近いタイムで走るのがポイントだ
  • 長篠の戦いの古戦場である設楽原の馬防柵(複製)前がチェックポイントとなっている
  • チェックポイントでは嬉しいサービス。200年の老舗・宮ザキ園の煎茶で喉を潤すエントラント
  • 古戦場である設楽原の馬防柵(複製)前のチェックポイントを通過する1951年製バンディーニ 750S
  • 古戦場に到着したのは1964年製ロータス エランSr.1。最初のオーナーはタキレーシングの瀧 新太郎氏
  • 1966年当時にフロントウインドウを詰め屋根を低くしたスチュアート&アーデン製ミニ スプリント ウォーカーGTR
  • 1963年製MG ミジェット。シングルナンバーと呼ばれる古い1桁のナンバーを維持している個体だ
  • 古い街道の三河大野宿では地元のたくさんの人が出迎えてくれた。こちらは1956年式ポルシェ 356Aスピードスター
  • 1960年式ジネッタ G4
  • 浜名湖畔を行く1972年製ランチア フルビア ザガート1.3
  • 浜名湖畔を行く1947年製ナルディ750S
  • ゴールの「ふるため」に戻ってきたのは1957年製トライアンフ TR3A。1961年製ジャガーEタイプが続く
  • フィニッシュラインでチェッカーフラッグを受ける1967年製マトラ ジェット6
  • 1965年製ASA 1000 GTがフィニッシュラインでチェッカーフラッグを受ける
  • 地元高校生のボランティア参加の生徒からチェッカーを受けるのは森さん組の1972年製日産 フェアレディ240ZG
  • 来年の再会を近い散会。スタッフたちが見送るのはFMR メッサーシュミット KR200
  • ディーノから知る人ぞ知るASAまで多彩なクルマが参加
  • 古い街道の三河大野宿を走る1966年式プリンス スカイライン2000GTA

ジーロ・ディ・三河~遠州2024が開催

近年は全国各地でクラシックカーのイベントが行われ、地域の新興にもひと役買っています。愛知県の豊橋市を拠点に開催された「ジーロ・ディ・三河~遠州2024」は、ノスタルジックな木造校舎の残る校庭を舞台にした展示イベントと、歴史ロマンを感じられる街道のツーリングが融合したイベント。集まった約70台は、希少モデルの宝庫でした。

地元の人々にも愛されるヒストリックカーイベント

2022年に初開催された「クラシックカー・フェスティバル豊橋」は、翌2023年より名称を「ジーロ・ディ・三河~遠州」へとリニューアル。2024年は3月31日に開催された。会場となったのは、愛知県豊橋市多米町に残る唯一の木造校舎である「旧多米小学校」の校舎を利用した豊橋市民俗資料収蔵室。ここでは豊橋・東三河地域から収集された民俗資料約1000点を展示公開しており、通称「ふるため」として地元では親しまれている。

イベント会場では、マイクロカー、戦前車、イタリア・フランス車、イギリス車、ドイツ車、日本車、ネオヒストリックカーと区分して参加車両を配置。木造校舎を背景に並んだ約70台の姿は、あたかもテーマパークに来たかのような様相を見せる。そして、会場の一角では、今では知る人も少なくなった石油発動機の実演も行われ、そのプリミティブな機構がノスタルジックな気持ちを掻き立ててくれた。

また、市内で人気のキッチンカーも、この日は「ふるため」に集結。お祭り的に楽しめるのも、家族連れを中心に大勢の見学者が集まる要因だろう。

そして、木造校舎に残る教室では、豊橋市出身の自動車画家・版画家である故・牧田哲明さんの作品展も行われ、給食室ではイラストレーター溝呂木 陽さんの作品展示や、オートモビリアの展示販売もあり、居心地の良い1日となっていた。

大勢のギャラリーが応援する街道を駆け抜ける

ジーロ・ディ・三河~遠州では車両展示に加えて、短いルートでのツーリング&ラリーも設定されている。定刻になると年式の古い車両から順次スタートするのだが、直後にはPC競技が待ち構えており、大勢の見物客のなか、エントラントにとっても見せ場となる。

「ふるため」をスタートしたエントラントは、このあとはコマ図と呼ばれるルートマップの指示に従い、豊橋市に隣接している新城市の方面へと愛車を走らせた。織田・徳川連合軍と武田軍が戦った長篠設楽原の古戦場を抜けて、三河大野宿といった奥三河のワインディングを経由し、浜名湖を巡る約100kmのコースを周遊した後、再び「ふるため」でフィニッシュを迎えた。

途中、数カ所設けられたチェックポイントでも、たくさんの見物客に歓迎されたヒストリックカーたち。ジーロ・ディ・三河~遠州はこれからもこの地域の春を告げるイベントとして、愛されていくことだろう。

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