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ホンダ「アクティトラック」に5コイチエンジン搭載! ミッドシップゆえに爆速となったレース仕様の魔改造軽トラは、もとバイクのトランポ!?

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

ミッドシップのメリットが存分に発揮される

当然サーキット仕様ともなれば軽量化を行う。軽トラの荷台に取り付けられたアオリ等は取り外すわけだが、これによって他の車種は、よりフロントヘビーなクルマになってしまうが、ミッドシップのアクティトラックだけは、むしろ程よい前後重量バランスになるわけだ。

“ナナサキ”さんはその点を考えて、パーツが少なくてイジりにくいアクティを、あえて手放さず、純正の持ち味を活かすチューニングによってポテンシャルを高める手法をとった。ただ彼はこうも言う。

「まぁ、これについてはライバルである同級生と同じクルマにしたんじゃ面白くないですから」

あえての別車種で勝負に挑む。その意気込みはインタビュー中にも強く感じた。

サーキット仕様としてエンジンはゴコイチ!!

あまり知られていないアクティトラックチューニング。その内容は凄まじいものだった。まず、エンジンから説明していくと、このユニットは5個イチで構成されている。まずエンジン腰下ブロックは「ライフダンク」用を使い、ピストン・コンロッドは「バモス」用、ヘッドは「ビート」と「トゥデイ」をミックスしている。そして、極めつけはライフダンク用ターボも装着するなど流用チューンを施している点だ。

搭載にはさまざまなレイアウト的な工夫があったが、せっかくコンパクトにまとめられる動力系統の良さを犠牲にすることなくモアパワーを追求する効率化を測ったエンジンを完成させた。そして、このパワーユニットをLINK ECUを使って制御。セッティングも含めてオーナー自身がパソコンをイジり、その日のコンディションや状態に合わせて調整を行っているというから感心させられる。すべて独学ということだった。

また、走りに直結するサスペンションにはついては、フロントがバモス用車高調キットをベースに加工を施し、板バネ仕様のリアにも、走りをよくする秘密のアイテム+SPL加工を施している。また、サーキット走行にはあまりにも向いていない駆動系については、トランスミッションをビート用に交換し、デフ+ファイナルもビート用をセット。LSDは低イニシャルで作動しパワーロスを防ぐクスコRSをセットさせることで小気味よいシフトギアチェンジを可能とし、ドカンと遅くなる失速の恐怖から解放された。

このチューニングによってアクティトラックのポテンシャルはレベルアップ。ライバルだった同級生にも良いレース展開を繰り広げながら、勝った負けたの勝負を楽しむ日々。今では互いに切磋琢磨し、クルマいじりとドライバー自身のスキル、両方を磨く関係性になっている。

今後の予定はビート用のマニホールドを移植し、3連スロットル化も試したいという。また、ターボも現在は純正タービン流用なので、もっと大きいタイプに交換したいと思っているそうだ。かなりやり込んでいても、次から次へとやりたいことが尽きないの走り屋、チューニングフリークというものだ。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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