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30年乗る相棒は『ハリー・ポッター』の「空飛ぶクルマ」! フォード「アングリア」は1.5リッターエンジンに換装した快適仕様です

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • フォード アングリア:リアビューではクリフカットのルーフとテールフィンが特徴的なアングリア
  • フォード アングリア:眉毛のようなモールと口のようなラジエータグリルも可愛らしいく人を笑顔にさせてくれる
  • フォード アングリア:フロントバッジは赤の塗装が経年劣化で色がまばらになっていたのをオーナー自ら部分的にリペイント
  • フォード アングリア:アングリアのデラックスグレード。これより上級のグレードにはスーパーがあり、外装にはモールが追加され高級感をアップさせている
  • フォード アングリア:子どもたちがドラゴンボールと呼ぶ5スターのバッジもデラックスの象徴、スーパーではまた違った意匠のバッジになる
  • フォード アングリア:本来は4.5Jのホイールであるが、オーナーの好みで車格の大きいフォード コンサル カプリ用5.5Jを装着している
  • フォード アングリア:映画『ハリー・ポッター』劇中車のアングリアのミニチュアをキーホルダーにしている。右のノブはヘッドライトスイッチ
  • フォード アングリア:インパネ中央下部にはカプリ用のタコメーター、電流計、油圧計を追加している
  • フォード アングリア:こちらもカプリ用のリモートチェンジのミッションへと換装しており、操作性も向上したという
  • フォード アングリア:元輸入車ディーラー勤務で国家資格もあるため、愛車整備は自身の手で行うというオーナーの森塚さん
  • フォード アングリア:フロントシートはイギリス車ではポピュラーなローバックタイプのバケットシートへと変更
  • フォード アングリア:コンサル カプリの1500ccエンジンやキャブレター、インマニは純正アップデートし、アシュリー製のスチールエキマニを合わせる
  • フォード アングリア:このプレートからニュージーランドでノックダウン生産された個体だということが分かる
  • フォード アングリア:燃料ポンプも電動化せずに機械式を続投、ガラスケースの内側はフィルターになっている
  • フォード アングリア:本来は室内との隔壁に縦に収まる予備タイヤは、幅広にしたため寝かせて収納している
  • フォード アングリア:水温が上がらない冬場は、このお手製のラジエータカバーで水温調節をしていると笑顔のオーナー
  • ジーロ・ディ・三河~遠州のスタッフとして、チェックポイントで参加車両たちを誘導する森塚さん
  • ジーロ・ディ・三河~遠州のスタッフとして、チェックポイントで参加車両たちを誘導する森塚さん
  • フォード アングリア:ウッドステアリングはモトリタ製に交換、本来のアングリアのメーターは簡素なことからカプリ用のタコメーター、電流計、油圧計を追加している
  • フォード アングリア:エンジンはコンサル カプリの1500ccエンジンを鍛造ピストンやカムシャフト交換、ポート加工などを施し換装しているそうだ
  • 『ハリー・ポッター』のクルマでご存じの方もいるのでは? ユニークな表情のフォード アングリア

イベントを支えるスタッフの愛車はフォード アングリア

愛知県豊橋市に唯一残る木造校舎の学校跡地で開催されたクラシックカーイベント「ジーロ・ディ・三河~遠州」。その参加車両たちとは別のスタッフ駐車場に、可愛らしく佇んでいるフォード「アングリア」を発見しました。そう、映画『ハリー・ポッター』シリーズでも「空飛ぶクルマ」として映画のアクセントになっている、あのクルマです。さっそくオーナーに話を聞いてみました。

新車購入から1年のロードスターを手放してアングリアを入手

「友人がこのイベントの実行委員をやっていて、2022年の初回開催時よりスタッフとして関わらせてもらっています」

という森塚正憲さんが、このフォード「アングリア」のオーナーだ。

「このアングリアとの付き合いは、いつの間にか30年になりますが、乗り始めた頃は、まさかこんなに長く持っているとは思わなかったな」

と笑う。なんでも当時、輸入車のディーラーでメカニックとして働いていた森塚さんは、仕事の関係で知り合ったカーショップにあったレストアベースのMG「1100 Mk.1」を購入した。自分で休みの日に直して乗ろうと考えていたそうだが、そのMG 1100にはいくつかの欠品があったという。

「完全な状態を見て勉強しないと、ちゃんと直せないと思っていたら、都合よく家の近くのクルマ屋さんに同じMG 1100があったんですよ。そして、そのお店にあったアングリアと出会ってしまいました」

1960年代前半の英国サルーンカーレースで「ミニ」のライバルとして立ちはだかっていたアングリア。日本ではミニ人気と比べるとマイナーな存在であるアングリアを初めて目にした森塚さんは、ふつふつと興味が湧いてきた。

「レストアベースのMG 1100を買ったばかりでしたから、諦めようとも思ったんですけど、クルマ屋さんの“押し”に負けて、新車で買ってまだ1年しか経ってないユーノス ロードスターを手放して買っちゃったんですよ」

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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