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100周年を記念してBMW「3.0CSL」レース仕様も駆けつけた!「スパ24時間レース」決勝日の豪華な顔ぶれをお見せします【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • グリッドに並んだBMWの名車たち
  • 往年のマシンが並び、まるでタイムスリップしたかのよう
  • 100年前にタイムスリップしたかのような光景!
  • BMW M初代代表のヨッヘン・ネアパッシュさん
  • Mr. DTMのベルント・シュナイダーさん
  • ピーエル・ジュドネさん
  • ジャッキー・イクスさん
  • スパ24h名物のひとつでもある女性の曲芸師さんたち
  • 大勢のファンがマシンを近くで見るために詰めかける!
  • スターティンググリッドは人だらけでマシンは見えません
  • 熱心なファンがスターティンググリッドに殺到
  • 日本のようにかわいい系&セクシー系衣装のRQはいません
  • スターティンググリッドで見つけためっちゃファンキーなBMWファン
  • イベント広場から旧ピットへ抜けるトンネル
  • ベルギーメディアの方は変な日本語Tシャツを着用で嬉しそう
  • SUPER GTの坂東正明会長も来場
  • スタート撮影はオゥ・ルージュの下から
  • いよいよ66台が一斉にスタート
  • スパ・フランコルシャンサーキットの名物といえば一気に駆け上がるオゥ・ルージュだろう
  • GT3マシンによるバトルは圧巻
  • 最終コーナーを抜けて駆け下り、そしてオゥ・ルージュで一気に駆け上がる!
  • 観覧車の明かりが幻想的
  • 夜でも多くのファンがレースを見守っていました
  • 雨によりチームも作戦変更が強いられた
  • 土砂降りの中でのピット作業は大変
  • ライトアップされたスタンドと相まって幻想的なオゥ・ルージュ
  • どしゃぶりの中ひたすらSC先導でぐるぐる
  • 火花バチバチのレースで迫力満点
  • 落雷の危険があり、この後中止になったDJイベント
  • オゥ・ルージュを駆け上がるマシンたち
  • グリッドに並ぶBMW 3.0CSL

100周年を祝う贅沢なスターティンググリッドに

ドイツ在住でモータースポーツを中心に取材活動を続ける池ノ内みどりさん。2024年で記念すべき100周年となった、スパ24時間レースも取材しています。アップダウンの激しいパドックの様子などをお届けしてきましたが、今回はいよいよ決勝レースの模様をお届けします。スタート前にはファン垂涎のマシンが並びました!

マシンだけではなくドライバーも豪華な布陣

2023年はル・マン、そして2024年はスパ24時間レースがめでたく100周年を迎えました。記念すべき100周年の決勝日をレポートします。

両レースともに第一次世界大戦後の復興期に始まったレースで、途中で第二次世界大戦やオイルショックなど、さまざまな理由で休止があったものの、100年後の現在も続いているレースと考えると非常に感慨深いものがあります。ル・マンやスパで24時間レースが開始したとき、日本は大正時代だと考えると驚きです。

さて、100周年記念のスターティンググリッドでは特別記念ということで、スパ24時間レースの中で歴代最多優勝を飾るBMWがスターティンググリッドに登場。「2000 TI」をはじめ、「3.0 CSL」といった歴史的なマシンを並べ、フォーメーションラップ前には爆音を轟かせてパレードランをしました。

スターティンググリッドにはジャッキー・イクスさんやピエール・ジュドネさん、ヨッヘン・ネアパッシュさんらレジェンドも大集合で、もしもモータースポーツの教科書が存在しているとするなら、歴史の教科書に載っているような方々が勢ぞろいして鳥肌ものでした。

ル・マンやニュルブルクリンク24時間レースのスタートのように、クラス分けされて時差スタートするのではなく、スパ24時間レースでは66台のGT3マシンが一斉にスタートするため、その迫力はとんでもないのです。ましてやスタートしてすぐにオゥ・ルージュの超急高配ですから、ドライバーたちもアドレナリン出まくりでしょう。

私はというと、やはり今年もオゥ・ルージュへ来てしまいました。昨年は観客席の下にいたと記憶しているのですが、今年は直下の縁石の前あたりです。かなり早くスタートグリッドの撮影を引き上げて場所取りへ。レースによってはスタートギリギリに来て、無理やり入ろうとする人もいて、そんなときは大概周りの先に来ているカメラマンたちと揉めます。ですが、今回はそんなこともなく、いつもお世話になっている友人カメラマンたちだったので、お互いに譲り合って撮影をしました。日頃のコミュニケーションって大事ですね。人種や性別は関係ありません。

オゥルージュを駆け上がるマシン

迫力あるスタートを撮影した後は、スパ名物の登山へ。コースのイン側にはメディアシャトルが通っていて、好きな撮影ポイントまで乗せていってくれるのですが、アウト側は全域徒歩です。電動キックボードを持っているメディア関係者はそれで移動してもいいのですが、それがあったとしても多くの人たちを避けながら乗るのはかなり危険だと思います。私の愛車はトランクも後部座席も非常に狭いので、残念ながらそれらを載せるスペースが確保できないのですが……。

やはり牙を剥いてきた「スパウェザー」

スタートの後はオゥ・ルージュ外側からラソースまで歩きながら撮影です。映像でレーシングカーを観ていてもそんなに速くに感じませんが、至近距離で観ると本当にビックリするくらいに速く、動体視力が付いていかないときもあります。去年はスタート前には雨が降ったこともあり、重装備でのスパの山登りでしたが、今年は蒸していたものの雨のスタートではなくてホっとしたのでした。

天気予報では夜10時頃から嵐だと、地域の災害情報警告が何度もスマートフォンに表示されたのですが、レース開始後の数時間はまったくそんな気配もありませんでした。スパ・フランコルシャンサーキットは森の奥深くにあることから天候がよく変わるため、「スパウェザー」といわれています。

天気予報はあまりあてにならないので、とくに気にも留めていませんでしたが、この日ばかりは大的中! サーキットの上には稲妻が走り、毎年人気のDJイベントも落雷の危険性があるので途中から中止に。肝心のレースはというと……ル・マンの悪夢再び、セーフティカー先導でぐるぐる周回し続けるという、ファンのみなさんにはとっても苦痛な時間がやってきたのでした。

私は少し雨の写真を撮ってから、夜中の2時頃に宿へ戻りましたが、あれだけサーキットはどしゃ降りだったのに、クルマで10分程の宿付近ではほとんど降っていなかったそうです。さすがスパウェザー!

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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