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夜間のゲリラ豪雨はとくに注意! 横断中の歩行者が消える「蒸発現象」は、ハイビームとロービームを使い分けよう…歩行者側も気をつけたいこととは

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: AMW/photoAC

  • 蒸発現象の対策として、ハイビームとロービームを使い分けることがひとつのコツ
  • 夜間で雨の日の運転はいつもより慎重な運転を心がけることが肝要
  • 夜間や雨の日には、蒸発現象が起きる可能性があるということを念頭においていつもより慎重な運転を心がけよう
  • 蒸発現象は歩行者だけでなく、センターライン、停止線、横断歩道なども見えにくくなるので要注意
  • 蒸発現象の対策として、ハイビームとロービームを使い分けることがひとつのコツ
  • 蒸発現象の対策として、フロントガラスの油膜を落とし、ワイパーゴムを新品にしておくなどのメンテナンスも大事
  • 歩行者側は道路横断前は必ず一度立ち止まり、安全を確認しよう
  • 蒸発現象は歩行者側も注意が必要

蒸発現象に要注意

夏の雨の夜間、道路を横断中の歩行者の姿がいきなり消えるとしたら、真夏の怪談以外何物でもないでしょう。しかしある一定の条件下では、オカルトではない現象として数多く報告されています。それは、「蒸発現象」あるいは「グレア現象」と呼ばれるものです。雨の夜に注意したいこの現象について、解説します。

ヘッドライトを正しく使い分けよう

自分のクルマのヘッドライトと対向車のヘッドライトが重なる部分でお互いの光が反射し合い、その間にいる歩行者等がほとんど見えなくなってしまう現象。これは、横断していた歩行者がまるで蒸発したかのように視界から消えてしまうため、「蒸発現象」あるいは「グレア現象」と呼ばれている。

これは2台のヘッドライトの光が交錯することで、ドライバーの目がまぶしさを感じ、光が当たっている部分にあるものが見えにくくなるために起こるもの。人間の目の機能によって起こる現象のため、根本的な防止策はなく、とくに雨の日は路面が濡れているためクルマのライトが乱反射してさらに見えにくくなるので、歩行者だけでなく、センターライン、停止線、横断歩道なども見えにくくなるので要注意。さらに高齢者は蒸発現象の影響を受けやすいともいわれているので、一層の注意が必要だ。

蒸発現象は前述のとおり生理的な現象なので、これといった有効な防止策はほとんどないので、夜間や雨の日には、蒸発現象が起きる可能性があるということを念頭において、いつもより慎重な運転を心がけることが肝要。

また前走車や対向車がいないときは積極的にハイビームを使い、すれ違うときだけロービームにして、ハイビームとロービームを使い分けることもひとつのコツ。フロントガラスの油膜を落とし、ワイパーゴムを新品にしておくなどのメンテナンスも欠かせない要素だ。

歩行者側も注意が必要

歩行者であっても当然、横断禁止の標識があるところでは道路を横断しないということを守る必要がある。もちろん横断禁止区域で歩行者が道路を横断するのは違反行為だ。くわえて、歩行者側も下記内容を意識することが大事だ。
・明るい色の服を着る
・反射材を活用する
・横断歩道を利用する
・道路横断前は必ず一度立ち止まり安全を確認する

とくに信号のない交差点などでクルマが停まって、譲ってくれたときが危ない。停まってくれたクルマからは歩行者が見えているが、その対向車のドライバーには蒸発現象が起きている可能性があるので、リスクが高い。

夜間、とくに雨の日に信号機のない場所で横断する場合はクルマをやり過ごしてから横断するか、両方向ともクルマが止まったことを確認してから横断することが大切。運転をしているときは、信号機がないのに対向車が停車していたら、「横断中の人がいて、蒸発現象が起きているのかも」と用心することを習慣化しよう。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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