ボディはマツダ純正カラーにオールペン
ボディは、マツダ純正のビビッドなソウルレッドクリスタルメタリックにオールペン。外装はフロントグリルをブラックアウト化し、ヘッドライトをスモーク化している。さらに、坂本さん自作のテールランプはスモーク化に加えて、LEDに変更している。また、フロントリップスポイラーやトランクに装着するリアウイングは純正オプション品ということだった。
この初代ソアラは、純正スタイルのわりには車高がかなり低くなっている。その理由は、フロントにエアサスと車高調キットのハイブリッドエアサスを組み合わせ、リアを自作エアサスに変更しているから。このシステムによって、好みの車高にワンタッチで切り替え可能だ。
「車高調キットのままだと腹下を擦りまくって大切な愛車が傷むので、それを避けるための方法です」
と、坂本さんは説明してくれた。
当時の走り屋が好むテイストにドレスアップ
ホイールは、当時感を醸し出すために14インチのロンシャンのXR4を履かせ、当時の走り屋が好むテイストを盛り込む。エンジンはスタンダードだが、エキマニは1980年の代定番だったトラスト製に交換している。
また、マフラーはワンオフで製作。ベースはトラスト製だが、デュアルテールはVIPカーのカスタムでお馴染みのエイムゲイン製のトヨタ「アリスト」用を組み合わせているから珍しい。あまり見かけない形状がとても目立っている。
高級パーソナルクーペという新しいジャンルを確立した初代ソアラは、古き良き時代を象徴するクルマだ。こうしてあらためて見ても、その風格のある姿はカッコいい。直線基調のスタイリッシュなボディと精悍な表情は、現代のクルマにない魅力を放っている。現在も初代ソアラに憧れを抱く昭和世代のクルマ好きは多いだろう。筆者もそのひとりである。
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