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中国「BYD」のドイツでの評判は? サッカー欧州選手権「ユーロ2024」のオフィシャルスポンサーはミュンヘンでも注目を集めました【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • BYDの電気自動車
  • オリンピック公園に常設のBMWのショーケースにはi5ツーリングが展示
  • オフィシャルショップの商品はやはりどれも結構お高い
  • 試合は21時キックオフに対し、炎天下の午後から場所取りをして待つ人々
  • 訪れたのはドイツ代表の試合の日
  • サッカー関連のゲームは人気
  • ソフトドリンク5.50ユーロプラス3ユーロのデポジットはかなりの高額! エナジ―ドリンクはビールよりも高い!
  • ちびっ子サッカー教室も開催
  • 1ユーロのチャリティくじ引きは人気。ラッキーだとユニフォームが当たります
  • ドイツではペットボトルや瓶にはデポジットが掛かっているので、イベント会場ではそれを集めているヒトも多いのです。結構な額になるでしょう
  • ファンゾーンの入り口では手荷物検査あり
  • ファンゾーンはお祭り騒ぎ
  • フードトラックは大人気
  • プレッツェルの売り子のおねえさん。これも高かった
  • マスコットキャラの中のヒトはきっと超汗ダク
  • ドイツのチェーン店スーパーのブース前にはバナナ君。暑そう
  • りんごくんやイチゴちゃんも。健康な食生活をというアピールのようです
  • 会場には無料の水道水も提供されています。お水を買うと高いのでこれはありがたい
  • 代表チームが着用するアディダスもドイツメーカー
  • 池の対岸がファンゾーン。自転車乗り入れは禁止です
  • 白人系が多いヨーロッパの方は皮膚がんにもなりやすいだけに日焼け止めも無料で使用できます
  • ミュンヘンは1972年にオリンピックが開催。その年に冬季オリンピックが開催された札幌とは姉妹都市
  • BYDは大会オフィシャルスポンサーで会場に展示

開催国ということもあり大賑わい

モータースポーツを中心に欧州で取材を行う池ノ内みどりさん。2024年もニュルブルクリンク、ル・マンなど24時間レース取材を終えてドイツ・ミュンヘンに戻ると、街はサッカーの欧州選手権(EURO2024)を応援するためお祭り騒ぎに。ファンゾーンなどオリンピック公園で開催されているイベントに出かけてみると、電気自動車の展示などが行われていました。人気イベントの様子をお届けします。

メインスポンサーのBYDも車両を展示

24時間レースが続いてしばらく留守にしている間に、サッカーの欧州選手権が始まっていて、自宅のすぐそばのオリンピック公園では大きなファンゾーンが作られていたので覗いてきた時のことをレポートします。

大きな公園にあるホールやスタジアムでは、世界的な有名アーティストのコンサートやマラソンをはじめ、さまざまなイベントが日常的に開催されているのですが、サッカーの欧州選手権はここ最近では別格の来場者の多さだと感じています。2024年、ドイツは開催国。強豪国が揃うヨーロッパだけに、ワールドカップと同様か、それ以上に盛り上がりますので、ファンゾーンや街のいたるところにあるパブリックビューイングはファンだらけ!

とくに地元ドイツ代表チームの試合では、オリンピック公園の入場が制限されるほど。それどころか、市内を走る電車は乗り切れないほど混雑するときもあるそうです。私はミュンヘンにいる際、大半がママチャリ移動で電車に乗るのは年に数回なので、そんな大変なことになっているとはまったく知りませんでした。

オリンピック公園の様子

さて、サッカーの欧州選手権ではあるのですが、ファンゾーンには最近日本でも人気(?)の中国BYDの大きな展示ブースがありました。ミュンヘン市内でBYDが走っている姿はほとんど見かけないのですが、欧州選手権の大会オフィシャルスポンサーのようです。ドイツの大手オンライン中古車検索サイト「Mobile.de」のアンケートによると、中国メーカーのEVカーが今後ドイツ市場で担う役割があるかという回答に50.3%ものドイツ国民が「はい」と答えたものの、その中で実際に買う可能性がある方は22.1%に留まりました。

一方で、アウディ、BMW、メルセデス、VWといった自国メーカーを購入したいという方は32.2%だそうです。自国のメーカーを支持する方も案外低いようにも思いますが……。去年開催されたIAAモビリティ ミュンヘンでも中国の出展社は非常に多く、ここは中国か? と思ったほどですし、韓国も多かったのですが、日本勢はゼロ。

市内をママチャリで走っている際に目に入るEVは、圧倒的にドイツ御三家にVWとポルシェ、そしてテスラという感じです。とくにテスラはベルリン郊外に巨大ファクトリーを構えたおかげで、アメリカブランドながら実質的に「Made in Germany」なんですよね。

ドイツではまだ日本のEVを見る機会は少ない

日本メーカーのEVを見かけることは極まれなのですが、韓国車は多いように思います。かつて谷口信輝選手と組みスーパーGTで活躍していたドイツ人レーシングドライバーのドミニク・ファーンバッハさんは、トヨタとヒョンデの正規販売店を経営しているので話を聞くと、日本車よりも安価であり5年間保証付きということで韓国車を購入する層が徐々に増えてきていると教えてくれました。EVも内燃系もドイツでは韓国車の勢いがある感じがしています。韓国の食べ物のお店もここ最近は一気に増えてミュンヘンは韓国ブーム到来でしょうか。

シーズンオフの間は半年近く愛車に乗らないこともある一方で、多い月は1カ月に6000kmほどを走る私の今の生活スタイルではEVはまだ現実的ではなく、購入を考えるに至った事はありませんが、いつかその日が訪れるのでしょうね。

さて、わたしが訪れた日は欧州選手権の予選リーグのドイツ対スイス戦が開催され、21時キックオフ。ドイツ戦のときは人があふれすぎて、試合開始の随分前から入場停止になるので、様子を見に午後3時頃に向かってみました。その時点で結構な数の入場者で、このファンのみなさんたちは21時のキックオフまで場所を確保するためにじっと座っていたようです。

この雰囲気、なんでしょう、つい先日までいたル・マン24時間レースによく似ているではありませんか! オフィシャルショップがあったり、ユニフォームを着てビールを飲んでいるファンのみなさんの姿! なんだかワクワクした昼下がりでした。

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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