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ボロボロの三菱「コルト1000」を北海道から救出! レストアして路上復帰したので「いつか空知三菱のディーラーを訪ねてみたいです」

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 長尾 循(NAGAO Jun)

  • 三菱 コルト1000:1966年式。三菱としては初の4ドアセダン
  • 三菱 コルト1000:クラシカルな大径ステアリングと、ボディ同色に設えられたレトロなインテリア
  • 三菱 コルト1000:1.0 L 水冷直列4気筒OHVエンジンを搭載する
  • 三菱 コルト1000:懐かしの車検ステッカー
  • 三菱 コルト1000:メッキ仕様のフェンダーミラー
  • 三菱 コルト1000:レトロな三菱エンブレム
  • 三菱 コルト1000:デラックスのエンブレムが装着される
  • 三菱 コルト1000:Colt1000のエンブレム
  • 三菱 コルト1000:ボディ後部に貼られた「空知三菱自動車」のディーラー・ステッカー
  • 三菱 コルト1000:ブリヂストン ネクストリー155/80R13を履く
  • 三菱 コルト1000と、オーナーの柚木貞雄さん
  • 三菱 コルト1000:三菱500/コルト600とは異なり、駆動方式もそれまでのリアエンジンからコンベンショナルなFRとなった
  • 三菱 コルト1000と、オーナーの柚木貞雄さん

北海道で放置されていた個体をフルレストア

三菱自動車を象徴するクルマとして長らく親しまれてきたのが「コルト」です。国民車構想によって三菱「500」が開発されて以来、フルモデルチェンジで排気量がアップして、名称も「コルト600」となって今でもお馴染みの車名が冠されたわけです。その後継車の「コルト1000」を所有しているのが柚木貞雄さん。愛車を入手した経緯などを伺ってみました。

国民車構想で開発されて長く親しまれたクルマ

2024年5月3日に新潟県糸魚川市で開催された「第19回クラシックカーミーティング」の会場で、選りすぐりの参加車両の中で見つけたのが三菱「コルト1000」である。現在は「デリカD:5」や「アウトランダー」など、ワイルド系ミニバンやSUVでお馴染みの三菱自動車だが、本格的に自社設計の乗用車の生産を始めたのは1960年のこと。当時の通産省の国民車構想に呼応して開発された三菱「500」がそれで、これはその名の通り500ccエンジンをリアに搭載した2ドアセダンだった。1962年にはフルモデルチェンジを行い、エンジンは600ccに。このモデルから三菱「コルト600」という車名となり、以来「コルト」は長らく三菱製乗用車を象徴する名称として親しまれ続けてきた。

会場に展示されていたのは三菱コルト1000。三菱500/コルト600とは異なり、駆動方式もそれまでのリアエンジンからコンベンショナルなFRとなった。三菱としては初の4ドアセダンで、その登場は1963年のこと。

ボロボロの状態から路上復帰

「このコルト1000が、というよりもヒストリックカー全般が好きです。昔からあちこちのヒストリックカー・イベントに見学に行っていたのですが、そのうち見ているだけでは飽き足らなくなり、自分もエントラントとして参加したい、と。そんな思いが高じて今から20年前にベレGを手に入れたのが、ヒストリックカー趣味の始まりでした」

と語るのは、オーナーの柚木貞雄さん。

「このコルト1000は1966年式です。もともとは“札5”のシングル・ナンバーがついていたのですが、1999年に廃車となって、それからずっと北海道で放置されていた個体です」

ボディ後部に貼られた「空知三菱自動車」のディーラー・ステッカーも、その来歴を物語る。

「その存在を知った2年前、現地に飛んでボロボロの状態だったものを譲ってもらいました」

その後は傷んだボディから駆動系、足まわりなどをひと通りレストア。先般、晴れて地元の多摩ナンバーを取得し、路上復帰を果たしたというわけだ。

「いつか、このクルマで北海道に行って空知三菱のディーラーを訪ねてみたいですね」

と笑顔で語る柚木さんであった。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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