存在感のあるカラーリングも相まってスーパーカー的カスタムを演出
2024年7月6日にGメッセ群馬で開催された「群馬ソニック」には、約200台のGR86&86&BRZが集結しました。そのなかから気になる1台をピックアップ。今回はライトグリーンとブラックのツートーンカラーが目立つワイドボディのトヨタ「86」を紹介します。
大好きだったS15と迷った末に壊れにくい86を入手した
広い屋外会場を歩いていると、遠目でも判るパンデムのボディキットを装着した鮮やかなライトグリーンのワイドボディを発見。来日9年目ということで流暢な日本語で対応してくれたオーナーのヤーメン・モバラクさんに話を聞いてみた。
元々ヤーメンさんは、S15型日産「シルビア」も好きで、当初はS15と86でベース選びを迷ったそうだが、S15の場合ちょっとした修理にもコストがかかることが判明。相対的に壊れにくくリーズナブルな86を選択することとなった。こうして86を探した結果、4年半ほど前に水色だったというこの2014年式を発見、入手して以来、コツコツと各部のカスタムを進め、ようやく理想のスタイルに近づけることができたというわけだ。
鮮やかなライトグリーンカラーはホンダS660の純正色を流用
パンデムV3ワイドボディを装着し、ホンダ「S660」のグリーンとブラックのツートーンでペイントして現在の姿になったのは今年に入ってからのこと。ツートーンの塗り分けラインは独創的で、ボンネットは前からV字状に広がっていく塗り分けラインを設定。その内側をブラック、外側をグリーンで塗り分け、そのままルーフやトランク、さらにリアバンパーの中央部分などもブラックとなっている。またリアのGTウイングもブレードはブラック、側面の翼端板はグリーンと塗り分けているなど、塗り分けのバランスは絶妙と言っていいだろう。足まわりはHKSの車高調を装着し、ホイールは18インチのワークエモーションCR2Pをチョイス。ブレーキもENDLESSのキャリパーを装着するなど、細部にも手が入れられている。
外観だけじゃなくエンジンルームも見所たくさん。ボアアップ&ターボ化でチューニング
さらにこの車両は見た目だけではなくエンジンにもしっかりと手が入れられている。排気量を2.2L化した上で、TRUSTのターボキットを装着。大幅なパワーアップを果たしているのだ。
「2.2L化とターボの装着によって、かなりパワフルになりました。ノーマルのエンジンとはまったくの別モノですね。とにかく乗っていて本当に楽しいです」
さらにヤーメンさんは、リアトランクのエンブレムを北米と同じサイオンのものに交換したり、テールランプをTOM’S製に交換したりと細かな部分へのこだわりを感じられる。ちなみに室内もTRDバケットシートやMOMOステアリング、カーボンパーツでコーディネイト。86を心から楽しんでいる様子が伺えるのだ。