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父から200万円ポッキリで譲ってもらった日産R32「スカイラインGT-R」は一生モノ! 懐かしの当時物レイズ「TE37」前身ホイールがポイントです

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TEXT: 山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)  PHOTO: 増田貴広(MASUDA Takahiro)

  • オーナーとR32
  • 日産 R32 スカイラインGT-R:インテリアはほぼオリジナル。スピードメーターは320km/hスケールとなる
  • 日産 R32 スカイラインGT-R:RB26DETTエンジンはピストン交換で耐久性を向上。タワーバーは社外品だ
  • 日産 R32 スカイラインGT-R:父親が仕事でニュルブルクリンクサーキットを走行したときのステッカー
  • 日産 R32 スカイラインGT-R:マフラーはフジツボ レガリスR。音量は控えめながらRB26の性能を引き出してくれる
  • 日産 R32 スカイラインGT-R:500台限定で発売されたモータースポーツベース車両「NISMO」用に設定されたステッカーを装着
  • 日産 R32 スカイラインGT-R:BCNR33型GT-R用のブレンボブレーキキットで制動力をアップさせる
  • 日産 R32 スカイラインGT-R:限定NISMO用の冷却向上アイテムであるフードトップモールとバンパーダクトもセット
  • 日産 R32 スカイラインGT-R:サイドスカートの大型シルスポイラー、リアの小型スポイラーもNISMO用をチョイス
  • 日産 R32 スカイラインGT-R:VOLK RACING TE37の原点といえるGTP Touring Evolution。現在RAYSのモデルに幅広く採用されるストロボラインの元祖というべきモデルでもある
  • 当時仕様がキマっている日産R32型スカイラインGT-Rとオーナーの“かちゅ”さん

程度極上のR32を手に入れたばかり

数あるホイールメーカーのなかでも、作り手とファンを繋ぐオフ会(感謝イベント)を開催しているRAYS(レイズ)。2022年に富士スピードウェイで初開催された「レイズファンミーティング」は、第3回を迎えた2024年も全国から新旧RAYSホイールを履くクルマとオーナーが会場を埋め尽くし、好天の下、同じブランドを愛する同士が思い思いの時間を過ごしました。参加した約700台の中から、当時の雰囲気を色濃く残す日産R32型「スカイラインGT-R」を紹介します。

足元に履くのは鍛造ホイール界の名品「TE37」の元祖モデル

会場に到着して真っ先に目を奪われたのが、「GTP Touring Evolution(GTPツーリングエボリューション)」を履く2桁ナンバーの日産R32型「スカイラインGT-R」。このホイールはアフターマーケットにおいて、RAYSの名前を不動のものとしたボルクレーシングTE37(TE37のTEはTouring Evolutionの略)の前身となる鍛造モデル。当時のモータースポーツシーンを知る50代以上にとっては、思わず引き込まれてしまう懐かしの逸品だ。

ホイール

さぞかし年配のオーナーが乗っているのだろうと待ち構えると、ドアから降りてきたのは20代の“かちゅ”さん。聞けば、ワンオーナーで乗り続けてきた父親から2023年に譲り受けたという。

「初めての愛車としてシルビアを買おうと200万円を準備していたのですが、父から“その費用でGT-Rを買ってよ”という思いもよらぬ提案があり、迷うことなく決めました」

現在R32 GT-Rの中古車相場は最低500万円~。しかも、ワンオーナーかつ車庫保管で内外装は極上の走行距離10万km以下となれば、金額はさらに跳ね上がる。しかも、そばで見てきたため履歴もはっきりしており、前オーナーがつねに隣にいてアドバイスをもらえる。環境を含めて、そんな極上車が200万円で手に入るとは何ともうらやましい。

GT-Rオーナーなら羨むR32 GT-R後期型生産第1号車

「自由に使えるお金も少ないので、今は維持するのが精一杯。なので、買ってから手は入れていません。父の話を聞く限りでは、購入後すぐにエンジンのピストンを交換し、ECUをリセッティング。排気系をフジツボに交換し、車高は程よくローダウン。ブレーキはBCNR33のブレンボを移植し、外観はGT-R NISMOのパーツをアレンジしたとのこと。いわゆる当時仕様という仕上がりで、メンテナンスしながら、ほぼそのまま30年乗り続けてきたそうです」

また、愛車は後期型(1993年1月〜)の生産第1号車。巡り巡っての偶然だというが、GT-Rオーナーとしてちょっと自慢できるポイントだ。こうしたちょっとしたことがクルマへの愛着、愛情を高めてくれる。

外観は写真を見てわかるとおり、長年愛情が注がれてきたことがわかる抜群のコンディション。その分、ステッカーの剥がれたホイールが気になるそうで、歴史を重ねてきた証を残すのも悪くないが、リペアステッカーも存在するので、リフレッシュしたい思いもあるそうだ。

父のクルマが届いたら一緒にツーリングに出かけたい!

「初めてクルマ仲間に見せたときは、当たり前ですが“これ本物?”と言われ、ボンネットを開けてエンジンを見せましたね。幼いころから助手席に乗ってきましたが、自分で運転するのは別次元。踏めばめちゃくちゃスピードが出るし、高速域での車体の安定感は抜群。いつ乗っても楽しく、現状で何ら不満はありません」

サーキットで存分に走りたい思いもあると語るが、このような状態のいい個体はもう二度と出てこないので、壊してしまったりぶつけられるのが心配と二の足を踏んでいる。

「今後はもう少し車高を下げたい。ただ、車高調キットはあまり好きではないのでHKSハイパーマックス・タイプGなどノーマル形状のサスキットが候補です。あとは、表面が剥げたキャリパーのリペアなど、現在のコンディションをより良い状態にアップデートしながら、生涯乗り続けていきます」

今後は父親のマツダ「ロードスター」が届いたら、一緒にツーリングに出かけたいと語る“かちゅ”さん。GT-Rオーナー歴はまだ始まったばかりだ。先輩である父親の思いも引き継ぎながらR32 GT-Rとともに新しい歴史を重ねていく。

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