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軽カーで「テール・トゥ・ノーズ」の白熱バトル! ホンダ「S660」やスズキ「カプチーノ」で争う「東北660ターボGP」の第2戦の結果を報告します

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • ターボGPのレースシーン
  • 東北660シリーズでもっともチューニングの範囲が広く、いい意味での草レース感があるターボGP。新規格でも旧規格でも参戦できる
  • 1クラス優勝の256号車 齋藤博文
  • 1クラスの表彰式
  • 3クラス優勝の19号車 日向繁美
  • 3クラス準優勝の173号車 阿部優翔
  • 3クラス第3位の312号車 岡野知大
  • 3クラスの表彰式
  • 4クラス優勝の707号車 兵頭孝之
  • 4クラスの表彰式
  • 今年から新たに参戦を始めた87号車 中川太門。金澤と奥村はチーム「トップ☆カロリスト」として、K4-GPにもエントリーしている
  • 開幕戦はマシントラブルで決勝のグリッドにつけなかった982号車 菅 雄大。今回はキッチリ修復して3クラス4位でチェッカーを受けた
  • 最高峰の1クラスは齋藤と金澤のガチンコ対決で、今シーズンは齋藤が2連勝を飾っている。戦いを終え両者がガッチリ握手を交わす
  • 同一型式が5台に達すれば成立するワンメイククラス。今回はS660が5台で優勝は3クラスの上位、日向と阿部が表彰の対象となった
  • 2クラスの表彰式
  • 2クラス優勝の89号車 松山雄大
  • 3クラスは日向と阿部のS660が終始バトルを繰り広げた。なお阿部は同日の東北660 HA36カップでも表彰台をゲットしている

S660ワンメイククラスも成立し盛り上がりを見せた

過給器が付いた軽自動車によるスプリントレース、「東北660ターボGP」の第2戦が2024年6月30日に開催されました。今回も3月の開幕戦と同じ福島県エビスサーキット東コースが舞台です。各クラスの模様をレポートします。

1クラス:優勝候補が2戦連続のトラブルで256号車齋藤が2連勝

1クラスは絶対王者として長きにわたって君臨し続けている、880号車 金澤延之とプライベーター256号車 齋藤博文の2台が熱いバトルを展開。第1戦ではポールポジションの金澤がスタート直前でエンジンがかからないトラブルに見舞われ、ピットスタートから脅威の追い上げを見せたものの、総合3位で優勝の座は齋藤に奪われてしまった。

今回、リベンジの機会をうかがう第2戦は湿度が影響したのかブーストが上がらず、齋藤にやすやすとポール・トゥ・ウィンを許す結果となってしまう。これで齋藤は2連勝となり、初のシリーズ制覇に大きく近付いた。

2クラス:予選好調だった89号車松山がクラス変更ながら圧巻の勝利

2クラスは前戦まで3クラスで圧倒的な速さを誇っていた、スズキ「カプチーノ」の89号車 松山雄大が純正タービンのままステップアップ。軽量なボディと公式レースでも結果を残したテクニックにより、予選では後続を2.5秒も引き離しポールポジションを獲得する。

決勝も危なげのない走りで2クラスでの初優勝を達成した。大会規定で全戦参加のドライバーにはボーナスとして10ポイントが付与され、途中でクラスを変更した場合は参戦した回数の多いクラスに10ポイントが与えられるため、残り2戦も2クラスにエントリーを続ければシリーズチャンピオンの可能性は十分にある。

89号車

3クラス:最終戦までもつれるバトルを制し19号車日向が優勝

そして激戦の3クラスは19号車 日向繁美と173号車 阿部優翔のホンダ「S660」対決となった。予選は日向の1分14秒458に対し阿部は1分14秒709で、決勝も終始テール・トゥ・ノーズの接近戦を展開する。

阿部がファステストラップで日向をわずかに上まわるものの、オーバーテイクする隙までには至らず日向が逃げ切った。なお3位は初参加の312号車 岡野知大が入賞した。併催の「東北660 HA36カップ」に出走する予定だったドライバーが体調不良で、急遽ダブルエントリーとなったが、両カテゴリーで表彰台に立ったのは見事だ。

4クラス:エントリーは1台だったが2ペダルの実力を示した

2ペダルの4クラス、開幕戦は3クラスだった707号車 兵頭孝之が、予告どおりもう1台の愛車であるCVTのS660にスイッチして参戦。ほかにエントリーはなかったが温度によるトラブルもなく、2ペダルでも十分にレースは楽しめることを証明してみせた。なお同一の型式が5台を超えた場合に設けられるワンメイククラスは、常連の10号車 奥村 輔と711号車 泉 純一のS660を合わせて5台になり成立。こちらも別枠で表彰が行われた。

* * *

早くもシリーズを折り返した東北660ターボGP、次戦は2024年8月25日に宮城県スポーツランドSUGOにて開催。リクエストに応え2023年から追加されたステージで、真夏がゆえにドライバーも車両も熱対策は必須だ。各クラスともランキング上位がシリーズに王手をかけるのか、それとも虎視眈々とトップを狙うドライバーたちの逆襲が始まるのか。後半戦も熱くクリーンな好バトルに期待が高まる!

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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