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日産「エクストレイル」で野外「グランツーリスモ」は可能か? 1500W電源でキャンプの楽しみ方が無限に広がります

日産「エクストレイル」で野外「グランツーリスモ」は可能か? 1500W電源でキャンプの楽しみ方が無限に広がります

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TEXT: AMW 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)  PHOTO: AMW

ガソリンがある限り電力供給が可能! ただしマナーに要注意

小諸ICを降り、地元スーパーのツルヤで買い物をしてウィスラー スカイベース小諸に乗り込むと、他のサイトには初代エクストレイルと2代目エクストレイルの姿が。アウトドアシーンでエクストレイルはしっかり定番として愛されているのだ。

さっそく自分の寝るテントを設営したら、『グランツーリスモ』用のセッティングだ。自宅から持参した折り畳み式ゲーミングチェアを展開し、テレビとプレステを接続する。エクストレイルのAC100V/1500Wの電源コンセントはラゲッジルームの左側に備わっていて、ここにコンセントをつなげばOK。あとは、ダッシュパネルの運転席右側にある「AC ON」スイッチを押せば電源として使用可能だ。

今回はテレビとプレステなので使用電力は大したものではないが、電気ポットやコーヒーメーカー、ホットプレート、電気ストーブ、電子レンジ、冷蔵庫など、主だった家電品はだいたい使うことができるはず。

エクストレイルのリチウムイオンバッテリーの容量は1.8kWhなので、1500W電源を備える他社SUV、例えば三菱「アウトランダーPHEV」の20kWhと比べると小さく思える。しかし、シリーズハイブリッドであるe-POWERの利点として、エンジンをかけて発電させれば、理論上はガソリンを使いきるまで電力供給が可能だ。災害など非常時の電源として、とても心強い機能といえるだろう。

ただしキャンプ場では、ずっとエンジンをかけておくのはマナー上、大いに問題がある。とくに夜間は大迷惑だ。センターコンソールのEVモードスイッチで「マナー(EV)」モードにすることでギリギリまでエンジンが始動しないように設定できるので、なるべく、キャンプ場に着く前に「チャージモード」を活用して、バッテリー容量を増やしておくことをお勧めする。

野外グランツーリスモ、楽しめる時間帯が超狭い!

いよいよ満を持してプレステを起動し、『グランツーリスモ』を立ち上げる。ハンコンとの接続も問題なしで、ゲーミングチェアに座ってみた。すると……TV画面への写り込みが激しすぎてほとんど見えない! 輝度を上げても焼け石に水。ピーカンの夏空の下、空の写り込みもさることながら、周囲との明暗差が激しすぎるのだった……。

日が落ちかけるまで待ってリトライすると、どうにかプレイできるようになった。今回はインターネット接続まで設定せずにアーケードモードで、慣れ親しんだNDロードスター×筑波を周回。高原のさわやかな空気の中、スキール音を響かせながらヘアピンを駆け抜けるのもなかなかオツなもの。もうちょっと時間があれば、もっと雰囲気の近いコースを探すのもアリだろう。

せっかくの機会なのでと編集部の若手にも走ってもらうと、あっさり自分より良いタイムを出されて、ビミョーな気持ちになりつつ……。あたりがすっかり暗い「夜」になると、今度はTV画面が真っ暗なキャンプ場では明るすぎて、周辺のサイトの皆さんにも雰囲気を壊して迷惑になりそうなので電源オフに。

結論として、夏のキャンプ場で野外「グランツーリスモ」を楽しめるのは、夕暮れ時だけであった。もっと明るい屋外用ディスプレイを用意すれば別かもしれないが……プレイ環境の快適性と、周囲へのマナーを両立するベストな方法は、VRヘッドセットを使うことだろうか。いよいよ本末転倒な、アウトドアでわざわざ引きこもるような絵面になってしまうのがちょっと難点だけれども。

* * *

キャンプ場で『グランツーリスモ』はイマイチだったが、この季節でいえば、たとえば耐久レースのピットにエクストレイルをサービスカーとして持ちこんで、本レースと並行してバーチャルレースに興じる、といった遊び方は楽しいかもしれない。

最後に、アウトドアでのTVやオーディオやゲームは、キャンプ場ごとのルールを順守した上で、回りに迷惑にならないように十分に配慮するよう、くれぐれもお気をつけを。

■施設情報
【ウィスラー スカイベース小諸】
所在地:長野県小諸市甲4444-1
TEL:0267-46-8786
URL:https://www.officekaruizawa.com/bbq-1
予約はこちら

■Nissan X-TRAIL AUTECH e-4ORCE Advanced Package
日産 エクストレイル オーテック e-4ORCE アドバンスドパッケージ

・車両価格(消費税込):533万2800円
・全長:4675mm
・全幅:1840mm
・全高:1715mm
・ホイールベース:2705mm
・車両重量:1880kg
・発電用エンジン形式:直列3気筒DOHCターボ
・排気量:1497cc
・エンジン配置:フロント
・駆動方式:4WD
・変速機:CVT
・発電用エンジン最高出力:106kW(144ps)/4400-5000rpm
・発電用エンジン最大トルク:250Nm/2400-4000rpm
・フロントモーター最高出力:150kW(204ps)/4501-7422rpm
・フロントモーター最大トルク:330Nm/0-3505rpm
・リアモーター最高出力:100kW(136ps)/4897-9504rpm
・リアモーター最大トルク:195Nm/0-4897rpm
・公称燃費(WLTC):18.4m/L
・燃料タンク容量:55L
・ラゲッジ容量:575L
・サスペンション:(前)ストラット、(後)マルチリンク
・ブレーキ:(前&後)ベンチレーテッドディスク
・タイヤ:(前&後)255/45R20 101V

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  • AMW 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)
  • AMW 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)
  • 田舎の大学院で古代インドのサンスクリット語を研究していた元・学者の卵。クルマ遊びにハマって中古車販売店で1年働いた後に出版業界へ。クルマやカルチャー系の雑誌のほか、翻訳書、人文書、地図帳、写真集など手がける。クラシック・フォルクスワーゲンが趣味の中核で、愛車は1963年式カルマンギア。数年前に都内から小田原へ移住し、賃貸ガレージハウスでリモートワークしつつ、箱根や伊豆のワインディングをのんびりドライブする日々。
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