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LA行くなら『ブレードランナー』の聖地巡礼! 唯一現存する激レア戦闘機「F-20」に会えるカリフォルニア・サイエンス・センターも必見です【ルート66旅_64】

LA行くなら『ブレードランナー』の聖地巡礼! 唯一現存する激レア戦闘機「F-20」に会えるカリフォルニア・サイエンス・センターも必見です【ルート66旅_64】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • かつてはロサンゼルスの中心部をルート66が通っていた。7thストリートとブロードウェイの交差点にはそのことを示す看板がある
  • ロサンゼルスは治安の悪いエリアに踏み込まないよう注意。ゴミが散乱しているところや、落書きや放置車両が多い場所は避けて歩こう
  • 名作SF映画『ブレードランナー』のロケ地となったブラッドベリー・ビルディング。目の前に立つ電柱にはこんな看板が掲げられている
  • 1982年に製作された映画『ブレードランナー』の時代設定は2019年。劇中では環境破壊が進み絶え間なく酸性雨が降り注いでいた
  • ピーターセン・オートモーティブ・ミュージアム。中央の車両は映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でお馴染みのデロリアンだ
  • 数々のレースで活躍し2021年に亡くなったレーシングドライバー、ボブ・ボンデュラントの1959年式シボレー コルベットもピーターセン・オートモーティブ・ミュージアムに展示されている
  • 漫画『エリア88』で主人公の風間 真が長期にわたって搭乗したF-20もカリフォルニア・サイエンス・センターに展示。そのせいか日本人のファンが多く訪れるとスタッフから聞いた
  • 現地で暮らす知人と夜のロサンゼルスをドライブ。見てのとおりゴミや落書きはほとんどなく、ひとり歩きしている観光客も多かった
  • ドジャー・スタジアムを見下ろす丘。球場に入れない人たちがラジオを持ち寄り、実況を聴きつつ盛り上がっているのが印象的だった
  • 剥き出しのエレベーターと美しい装飾が施された木製の階段。ブラッドベリー・ビルディングは建築から130年が経過した今も現役のオフィスビルとして使われている
  • 1928年に建てられたロサンゼルス市庁舎は映画『ダイ・ハード2』などにも登場。最上階は展望台になっており市街地を一望できる
  • 2012年10月12日にカリフォルニア・サイエンス・センターへ運ばれたエンデバー。その模様は日本のニュースでも大きく報じられた
  • カリフォルニア・サイエンス・センターに展示されている、合計13機が生産されたA-12。1960年代には嘉手納飛行場に展開したこともあったようだ。1968年のフライトを最後にSR-71へ交代

LA中心部を走るルート66のすぐ近く、映画史に残る名場面のロケ地を訪ねて

広大なアメリカを東西2347マイル(3755km)にわたって結ぶ旧国道「ルート66」をこれまで5回往復した経験をもつ筆者が、ルート66の魅力を紹介しながらバーチャル・トリップへご案内。シカゴから西に向かいカリフォルニアへ、いよいよ旅も終盤です。今回はロサンゼルスに突入し、映画好き、クルマ好き、航空機好きにイチ押しのスポットを紹介します。

映画『ブレードランナー』の名シーンが撮られたブラッドベリー・ビルディング

美しいコロラド・ストリート・ブリッジを渡り、旅はいよいよ最終盤のロサンゼルスに突入する。ルート66は「シカゴからロサンゼルスまで」と表現されることもあるが、本当の終点というか西側の起点はさらに西へ進んだ海沿いのサンタモニカだ。ロサンゼルスのダウンタウンにルート66が通っていたのは初期にあたる1926年~1939年で、7thストリートとブロードウェイの交差点には「ロードサイド・アトラクション」の看板もある。交通量が多いので観光するならクルマを駐車場に停め、付近のスポットを含め徒歩でまわるのがベターだろう。

個人的なオススメは先の交差点から北東へ徒歩10分、1893年に建設されたブラッドベリー・ビルディング。外から見ただけでは周囲の風景に埋没した古いビルだが、内部は剥き出しのエレベーターに木製の階段が設けられ、天井はガラス張りでアメリカ西海岸らしい青空が広がる。

もっともイチ押しする最大のポイントはそこじゃない。ブラッドベリー・ビルディングが有名になった理由は1982年に公開された、映画史に燦然と輝くSF映画の金字塔『ブレードランナー』のロケ地だからだ。とくに主人公であるリック・デッカード(ハリソン・フォード)と、ロイ・バッティ(ルトガー・ハウアー)が決闘するラストシーン。観たことがない人のためにネタバレになりかねない詳細は控えるが、小学生だった自分ですら震えるほどの衝撃だったことを覚えている。

また日本人にとっては、吹き抜け窓を見上げるシーンに登場する、上空の飛行船に描かれた「強力わかもと」の広告も印象的だ。1階だけなら入居するオフィスの関係者ではなくとも入れるし、同じ目的の観光客も多いので、ぜひ映画を観てから行ってみよう。

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