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首都高で一目惚れ…手に入れて23年、アルファ ロメオ「ジュニアZ」オーナーが語る「ノーカー・ノーライフ」なイタリア車生活の実践を紹介します

アルファ ロメオ ジュニアZ:カロッツェリア・ザガートのデザイナーだったエルコーレ・スパーダの代表作のひとつ

23年間乗っているアルファ ロメオ「1600ジュニアZ」

2024年4月14日(日)、埼玉県行田市の古代蓮の里で開催されたアルファ ロメオのミーティング「カフェ・ド・ジュリア2024」で、高松良雄さん(62歳)が乗ってきた愛車は1973年式の「1600ジュニアZ」です。オーナー歴23年の高松さんは、ほかにもアルファ ロメオ「ジュリエッタ コンペティツィオーネ」を所有し、イタリア車ライフを満喫しています。

わずか402台のみ生産された希少車

毎年、春に開催されているアルファ ロメオのミーティング「カフェ・ド・ジュリア」。2003年の第1回目から、参加対象車両となるアルファ ロメオ「ジュリア」シリーズ(105/115系)のオリジナル度を重要視してきた。そのため、仮ナンバー車および違法改造車での参加は不可となっている。

当イベントを主催しているクラブ・ビッシオーネは、1990年に発足。以来、年数回のツーリング、会報の発行、新年会などといった会合の実施をおもな活動内容としつつ、2003年からはカフェ・ド・ジュリアの企画、運営も重要な責務となっている。

2024年4月14日(日)、埼玉県行田市の古代蓮の里で開催された「カフェ・ド・ジュリア2024」は車両を展示するタイプのミーティングなので、会場内に並べられたジュリア・シリーズは最初から最後までずっと置かれたままとなる。無料で見学できる会場内に105/115系のクーペ、ベルリーナ、スパイダーが並んでおり、各モデルの佇まいやディテールの違いなどをチェックすることができる。そのため、見学者の中にはオーナー予備軍も多い。会場内を巡り、ノーマルのよさを理解しているオーナーに105/115系の魅力を伺ってきたので、紹介しよう。

「ジュニアZを初めて見たのは1982年のことで、オートバイで首都高を走っていたら前に入ってきたんですよ。そのときの感動を忘れることができず、1600ジュニアZを買ってしまいました。手元に来てから2024年で23年目になります」

そのように話してくれた高松良雄さん(62歳)の愛車は1973年式の「1600ジュニアZ」。1969年に登場した1300cc版の生産台数が1108台だったのに対し、1972年デビューの1600cc版は402台しか生産されていないので、より稀少なアルファ ロメオということになる。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

エンジン以外はオリジナル状態を保つ

高松さんは、カロッツェリア・ザガートのデザイナーだったエルコーレ・スパーダの代表作のひとつであるジュニアZを手にする前には、1600ccエンジンの咆哮を堪能できるアルファ ロメオ「ジュリア スプリントGT」に乗っていた。ジウジアーロ・デザインの段付きクーペからザガート・デザインの2ドアスポーツカーに乗り換え、さらに現在は足グルマとして2012年式のアルファ ロメオ「ジュリエッタ コンペティツィオーネ」を愛用。濃い目のイタリア車ライフを満喫しているのであった。

「2016年に増車したジュリエッタが日常で使えるクルマなので、ジュニアZは旧車イベントに参加する際に乗ったり、スタイリッシュなエクステリアデザインを眺めたりして癒されています。

以前、常磐自動車道を走っているときにエンジンブローしてしまい、自分たちで載せかえたことがあるんですよ。そのときに1750ccエンジンを積んでしまったので、いつの日にかノーマルの1600ccに戻したいと思っています。いまのところ“想”談中ですね」

トラブルが発生したことでエンジンを載せかえてしまったが、その他の部分はいまでもオリジナルをキープしているので、この状態を末長く維持していきたいそうだ。購入時の段階で各部がオリジナルだったそうなので、高松さんのジュニアZは資料的な価値が高い1台だといえる。

友人が参加していたので高松さんもエントリーするようになったカフェ・ド・ジュリアで、愛車をギャラリーに披露するのは今回で5回目。いつまでも参加したいと話してくれたので、オリジナルのジュニアZを確認したい人は、次回のミーティングでチェックしてみるといいだろう。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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