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BMWアルピナ新型「B3 GT」にドイツ本国で試乗! 1年かけてプログラミングし直したコンピュータは変化を感じさせない絶品の仕上がりでした

BMWアルピナ新型「B3 GT」にドイツ本国で試乗! 1年かけてプログラミングし直したコンピュータは変化を感じさせない絶品の仕上がりでした

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TEXT: 吉田拓生(YOSHIDA Takuo)  PHOTO: Nicole Automobiles LLC.

  • BMW ALPINA B3 GT Limousine
  • BMW ALPINA B3 GT Limousine:ボディサイズは全長4725mm、全幅1827mm、全高1440mm
  • BMW ALPINA B3 GT Limousine:リアディフューザーは、ブラックのハイグロス仕上げとし、テールパイプもブラック仕上げになっている
  • BMW ALPINA B3 GT Limousine:モダナイズされた新しいコクピット
  • BMW ALPINA B3 GT Limousine:リアにはB3 GTのエンブレム
  • BMW ALPINA B3 GT Limousine:フロント・スポイラーの“ALPINA” ロゴはオロ・テクニコで仕上げられる
  • BMW ALPINA B3 GT Limousine:小さなカナードとスプリッターによって、その存在が強調されているロゴ入りのフロント・スポイラー
  • BMW ALPINA B3 GT Limousine:アルピナ・オリジナルの20インチ鍛造ホイール
  • BMW ALPINA B3 GT Limousine:ベンチレーデット・ブレーキ・ディスクと専用ブレーキ・パッドを採用
  • BMW ALPINA B3 GT Limousine:新デザインのリアディフューザーが採用された
  • BMW ALPINA B3 GT Limousine:3.0L直列6気筒ビ・ターボ・エンジンは389kW(529ps)、730Nm(74.4kgm)を発揮する
  • BMW ALPINA B3 GT:車両の状態などの情報が集約されるデジタル表示のメーターパネル。表示はカスタマイズすることができる
  • BMW ALPINA B3 GT:アルマイト処理されたアルミニウム製のアルピナ・スウィッチ・トロニック・シフト・パドル
  • BMW ALPINA B3 GT:最高級ラヴァリナ・レザーに手作業で仕上げられたステアリング・ホイールのスイッチ
  • BMW ALPINA B3 GT Limousine:個別のシリアル・ナンバーが記載された製造番号プレートがセンター・コンソールに取り付けられる
  • BMW ALPINA B3 GT Limousine:ブッフローエの製品であることの証明となるシリアルナンバープレート
  • BMW ALPINA B3 GT:カーボンファイバーのドアトリムに配置されたアルピナのバッジ
  • BMW ALPINA B3 GT:GTのレタリングが入ったドアシル・トリム
  • BMW ALPINA B3 GT Limousine:GTのカラースキームを踏襲したインテリア
  • BMW ALPINA B3 GT Limousine:GTの刺繍が入るヘッドレスト
  • BMW ALPINA B3 GT:3.0L直列6気筒ビ・ターボ・エンジンは389kW(529ps)、730Nm(74.4kgm)を発揮する
  • BMW ALPINA B3 GT:アルピナのドーム・バルクヘッド・レインフォースメント・ストラットがフロントエンドの剛性をさらに高める
  • BMW ALPINA B3 GT Limousine:ブッフローエの製品であることの証明となるシリアルナンバープレート
  • BMW ALPINA B3 GT Touring
  • BMW ALPINA B3 GT Touring:伝統的なアルピナ・グリーンのボディ
  • BMW ALPINA B3 GT Touring:全長4725mm、全幅1438mm、全高1460mm
  • BMW ALPINA B3 GT Touring:パワフルな外観となったツーリングのリアスタイル
  • BMW ALPINA B3 GT Touring:GTレタリングが施されたオロ・テクニコ仕上げのクラシックなアルピナ・デコ・セットも選択できる
  • BMW ALPINA B3 GT Touring:小さなカナードとスプリッターによって、その存在が強調されているロゴ入りのフロント・スポイラー
  • BMW ALPINA B3 GT Touring:GTのレタリングをシルバーの色であしらう
  • BMW ALPINA B3 GT Touring:フロント・スポイラーの“ALPINA” ロゴはオロ・テクニコで仕上げられる
  • BMW ALPINA B3 GT Touring:ブラック仕上げのテールパイプ
  • BMW ALPINA B3 GT Touring:ラゲッジ容量は500~1510L
  • BMW ALPINA B3 GT Limousine:モダナイズされた新しいコクピット
  • BMW ALPINA B3 GT:車両の状態などの情報が集約されるデジタル表示のメーターパネル。表示はカスタマイズすることができる
  • BMW ALPINA B3 GT Touring:個別のシリアル・ナンバーが記載された製造番号プレートがセンター・コンソールに取り付けられる
  • BMW ALPINA B3 GT Touring:ブッフローエの製品であることの証明となるシリアルナンバープレート
  • BMW ALPINA B3 GT:B3 GTのバッジが特別感を高める
  • BMW ALPINA B3 GT Touring:GTのカラースキームを踏襲したインテリア
  • BMW ALPINA B3 GT Touring:ステッチカラーがスパイスとなり、スポーティな室内を演出する
  • BMW ALPINA B3 GT Touring:ブッフローエの製品であることの証明となるシリアルナンバープレート
  • BMW ALPINA B4 GT
  • BMW ALPINA B4 GTの走行イメージ
  • BMW ALPINA B3 GTとB4 GTの走行イメージ
  • BMW ALPINA B3 GTとB4 GTの走行イメージ
  • 懐かしの歴代モデルも勢揃い
  • BMW ALPINA B3 GT Touring:34psの出力向上を果たしたGTバージョン
  • BMW ALPINA B3 GT Touring:出力の向上、より洗練されたシャシー・ダイナミクス、エアロダイナミクスにさらに最適化された新しいエクステリア・デザイン
  • BMW ALPINA B3 GT Touring:アルピナだけが持つ独特のドライビング・コンフォートが味わえる

アルピナのニューモデルをドイツにあるサーキット、ザクセンリンクで試乗

ブッフローエで開発される最後のアルピナといわれる今回のアルピナ「B3 GT/B4 GT」は、果たしてアルピナらしいモデルに仕上がっていたのでしょうか。ドイツにあるサーキットで国際試乗会に参加してきたモータージャーナリスト吉田拓生氏がアルピナ渾身のニューモデルについて率直にレポートします。

瀟洒なゴールドで差別化、アルピナのGT

アルピナのニューモデル、「B3GT/B4 GT」が2024年6月初旬に発表され、その国際試乗会に参加した。これはベースモデルのLCI(Life Cycle Impulse)に呼応したルーティンなのだが、アルピナ好きにとっては複雑な気持ちが入り混じる。既報の通りアルピナの商標権は2025年の年末にBMW AGへと譲渡される。まだ時間があるとはいえアルピナのモデルライフを考えれば、今回のモデルがブッフローエ発の最後のBMWアルピナになるに違いないのだ。

参加者15名ほどの小ぢんまりとした試乗会はドイツのザクセンリンクというサーキットで開催された。パドックに用意されていた試乗車は「B3 GTリムジン」と「B3 GTツーリング」、そして「B4 GTグランクーペ」がそれぞれ用意され、広報写真に出ていたそのもの。年間1700台程度といわれるアルピナらしいスケールが感じられたのである。

今回デビューしたB3 GTは2019年に登場した「B3」のLCI版で、注目すべき変更点としてはBMW M譲りのS58ユニットの最高出力が495psから529psにアップしていること。これに合わせエンジンルーム内にこれまでは「B4」のみに装着されていたアルミ鋳物製の補強部材が追加されている。細かな部分ではベースモデルのリアダンパーの取り付け方法が強固になったことを受け、リアのスタビライザーが1段階細いものになっているらしい。見た目の部分ではフロントスポイラーの両端に小さな黒いカナードが追加されたほか、エンブレムや20インチホイールがオロ・テクニコと呼ばれる瀟洒なゴールド系の専用色でペイントされており、ひと目でGTとわかる。

走りはじめてすぐに感じたのは、逆にパワーダウンしたのかな? というほどクルマ全体の印象がマイルドだったこと。これまでのB3をサーキットで試乗していないのではっきりしたことは言えないが、タイトコーナー以外では自信を持って529psを全解放していける。少し路面が濡れている部分もあったのだが、アルラット=AWDのおかげでスタビリティはしっかりと確保されている。スロットル操作に対してとても寛容な印象で、狙ったラインに向けてステアリングを切り込むだけで、余裕を持って200km/hオーバーのスピード域を堪能することができた。

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