世界に1台の「レヴエルト」特別モデルが発表
ランボルギーニは電動スーパーカー「レヴエルト」の特別モデル「オペラ ウニカ」を発表しました。この特別なレヴエルトはサルデーニャ島の美しい青と海の風景にインスパイアされ、外装塗装には標準の製造時間に加えて475時間を要したといいます。「アド・ペルソナム」と「チェントロ・スティーレ」が技術を駆使して製作した美しい1台を見ていきます。
イタリア・サルデーニャ島の美しい青と海をテーマに製作
2024年8月1日、ランボルギーニは電動スーパーカー「レヴエルト」の特別モデル「オペラ ウニカ」を発表した。この発表会では、イタリアの高級リゾート地カラ・ディ・ヴォルペでブルーを基調に装飾されたエクスクルーシブ・ディナーで披露された。イタリア・サルデーニャ島の美しい青と海の風景をテーマにしたオペラ ウニカは、同社のカスタマイズ部門「アド・ペルソナム」とデザイン部門「チェントロ・スティーレ」が共同で製作した。
この特別なレヴエルトは標準的な生産時間に加え、エクステリアの塗装にはさらに475時間の専門職人技が投入された。車体をマスキングし、ブラシでツートーンやスリートーンで塗装することで、崖に打ち寄せる波を表現している。またスタート/ストップボタンのカバーやネームプレートなど、細部のパーソナライズには特殊なコーティング技術が用いられる。内装の刺繍は、新しいツールの製作に85時間が費やされた。
3色の青で海、水の泡、波、水の洞窟などを表現
塗装にはアド・ペルソナムが特別に開発した塗装技術を採用し、魅力的な角度とラインがまるで現代建築のように際立たせる。このレヴエルト オペラ ウニカに特別な効果を生み出すために、職人はブラシとヘラを使い、サルデーニャ島のクリスタルのような海、水の泡、波、水の洞窟などを3色の青で塗り分けている。
フロントパネルとルーフのベースカラーにはライトブルー・タワレが採用され、リアパネルにはブルー・ケフェウスがフェード効果を生み出す。さらにブルー・オケアノスが組み合わされ、ボンネットやフロントスプリッター周辺に深いフェード効果を加えている。また、ブラックのネラボッカ塗装、シャイニー・カーボンスプリッターとシル、シャイニー・ブラックとダイヤモンド・ポリッシュ仕上げのアルタネロ・リム、ブラックのカーボンセラミックブレーキによって全体を引き立てている。
ブラシとヘラで描かれた「ドラッグ」塗装効果により、フロントからサイド、リアにかけて描かれた3つの青の波は、砂や石の上の海の屈折した光に見られるきらめくターコイズブルーを想起させる。
インテリアにはアクセントに白をオン
インテリアにはブルー・デルフィナスがメインカラーとして使用され、シートバックやドア、センターコンソールにライトブルー・アモンを配している。さらに特別に開発されたツールを使い、ブルー・アモン、ブルー・ケフェウス、ビアンコ・レダのステッチが施され、サルデーニャ島のきらめく海を表現する。
AMWノミカタ
ランボルギーニは2023年11月に開催された世界的なアートイベント「アート バーゼル マイアミ ビーチ2023」にもレヴエルトをベースとしたアートカー「オペラ ウニカ」を展示した。このときのモデルはブラックのベースに暖色のオレンジ、寒色のブルーを織り交ぜ、ランボルギーニのアグレッシブでワイルドな側面を表現したようなクルマであったが、今回はブルーをテーマカラーに使い、少し落ち着いたシックな印象を受ける。
塗装には標準の製造時間に加えて475時間を要したというが、その仕上げにはブラシとヘラを使うなどこれまで培われてきた職人技が随所に散りばめられているのであろう。今回のオペラ ウニカもランボルギーニのビスポーク部門であるアド・ペルソナムとデザイン部門であるチェントロ・スティーレの共同作業で製作されたが、ランボルギーニのカスタマイズの無限の可能性を顧客に知ってもらう良い1例となるに違いない。