デュエットボディの美しさにひと目惚れして15年
「イタリアンジョブ2024」の会場にずらりと並んだアルファ ロメオ「スパイダー」。さまざまなシリーズバリエーションはもちろん、示し合わせたかのように、そのボディカラーも色とりどりで、さらにそれぞれの個性を輝かせていました。そんな中からビアンコ(白)のボディが美しい1台を発見。以前の愛車も含めると通算30年間スパイダーに乗っているというご夫婦に現在の愛車を紹介してもらいました。
夫婦で楽しむ、まったりとした週末
2024年5月19日に開催された「イタリアンジョブ2024」の会場の、車種ごとに分かれた駐車スペースに、ビアンコ(白)のボディカラーも眩いアルファ ロメオ「スパイダー」が佇んでいた。ボートテールが特徴的な「デュエット」と呼ばれる初期モデル、「シリーズ1」の傍に立つ雰囲気あるおふたりは、このクルマのオーナーである西田啓之さん・裕子さんのご夫妻。
「私の中でイタリア車のイメージはやはりロッソ(赤)でしたので、このデュエットに乗り換えた当初はどうかなと思ったこともありましたが、これまで15年間乗ってきて、控えめで上品なビアンコのボディカラーは、結果的に満足しています」
愛車について語ってくれた西田さんの初めてのアルファ ロメオは1989年製の「スパイダー シリーズ3」だったとのことで、じつは西田さんにとってこのデュエットは、人生で2台目のアルファ ロメオ スパイダーとなる。
「2シーターオープンのデザインに惹かれてスパイダーを選んだのですが、最初の個体はあまり程度が良くなかったので、ほとんど乗れなかったんですよ」
そうした時に、横浜市にあるメンテナンスガレージ「ガレージMM」に、紹介してもらったのが現在の愛車である1967年製のスパイダー シリーズ1だ。
「旧いデュエットボディのスパイダーの流れるようなデザイン、とくにこのボートテールの美しさにひと目惚れして購入しました。通算で30年スパイダーに乗っていますが、その魅力は色褪せませんね」
元空冷ビートル乗りの奥さまも大満足の理由は……
そして、今回のイタリアンジョブへの参加も、ガレージMMの宮内真一人(みやうち まいとん)さんの主催するスクーデリア・マイトンというクルマ仲間のグループでの参加だという。
「今回で2回目のイタジョブですが、仲間たちと長距離を走って前夜祭も楽しめるし、会場では愛車たちを眺めながら、まったり過ごせるのが魅力です、これからもイタジョブは参加し続けたいですね」
また、裕子さんはこう語ってくれた。
「私は初めてのイタジョブでしたが、女性の参加者さんも多く、いろいろなクルマのオーナーさんと出会えて楽しかったです」
こうした趣味クルマの仲間たちとの集いは、裕子さん自身も空冷「ビートル」に乗っていたことから、より理解できるのだろう。
「購入時点でエンジンは1750ccへと換装されていた個体でしたが、基本的にノーマルの状態を崩さずに維持して、ボディはどこかのタイミングで全塗装してリフレッシュさせてあげたいですね」
という西田さん、これからもご夫婦一緒にデュエットを楽しんでください。
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)