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軽カーだけの熱きバトル「東北660選手権 第2戦」は52台もエントリー! 若者もモータースポーツを楽しむレースの結果を報告します

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • 1クラスバトルの様子
  • ターボGPやHA36カップを含め、計4回の決勝レースで赤旗は一度もなかった。参加者のレベルが上がっていることを改めて実感する
  • 今回もターボGPに参加している舟山康選手から、コレクションのGショックが副賞として提供された。すべて自分の手でレストア済みというからすごい
  • エッセ3台で参加しているRCカッキー。タイヤのインチ数は全員バラバラなのに、意外にもタイムはあまり差がなかったとのこと
  • 今シーズンは全戦に「焙煎工房こひな」が出展の予定。コーヒー豆やドリップバッグの販売、さらに無料の試飲サービスまである
  • 入賞を逃した人もビッグな景品をゲットできる可能性がある。今回はハートビート賞とレーシングハマー賞としてエアロパーツを進呈された
  • 2クラス優勝の200号車 石川颯人
  • 2クラス準優勝の919号車 茂木勇輝
  • 2クラス第3位の43号車 大平崇文
  • 2クラスの表彰式
  • 3クラス優勝の86号車 竹中康平
  • 3クラス準優勝の601号車 大堀隼夢
  • 3クラス第3位の2号車 中田一平
  • 3クラスの表彰式
  • 4クラス優勝の6号車 猪又真輝
  • 4クラス準優勝の168号車 高杉俊太郎
  • 4クラス第3位の358号車 菅原 武
  • 4クラスの表彰式
  • 5クラス優勝の27号車 齋藤 俊
  • 5クラス準優勝の23号車 冨田真澄
  • 5クラス第3位の309号車 佐藤奈美
  • 5クラスの表彰式
  • 1クラスの表彰式
  • 1クラス優勝の466号車 鈴木律幸
  • 1クラス準優勝の11号車 アベ
  • 1クラス第3位の154号車 小松日高

第2戦も白熱したバトルが展開された!

2024年6月30日に、エビスサーキット東コースで軽自動車だけのレース「東北660選手権」の第2戦が開催されました。梅雨の時期だけに雨が心配されたものの天候は曇り、気温も上がらずいい意味で予想を裏切られることに。エントリーは1~5クラスの合計で52台、遠方からの参加者が多いのも相変わらず。決勝レースの模様を中心にレポートします。

1クラス:新たな可能性を感じさせるマシンで466号車鈴木が優勝

最高峰となる1クラスは開幕戦を制した21号車(ミラ)大塚 猛が練習走行で痛恨のエンジンブロー。代わって見事ポール・トゥ・ウィンを決めたのは1クラスに上がった466号車 鈴木律幸だ。

驚くことに鈴木が駆るL275型ダイハツ「ミラ」はECUがノーマルで、ギア比の変更と機械式LSD装着しか手を入れていないとか。車両を製作したガレージ・カリノの狩野さんによると、長いストレートを持つスポーツランドSUGOでの不利は否めないものの、エビスなら東でも西でもさほど影響がなさそうとのこと。チューニングの費用も抑えることができ、ECUノーマルで1クラス(※本来1クラスはフルコンまでのECUチューンが認められている)というのはアリかもしれない。

準優勝は開幕戦と同じくベテランの11号車(アルト)アベが入り、3位はギア比の変更を行なった154号車(ミラ)小松日高だった。

2クラス:実力派揃いで予選結果から順位変わらず200号車石川が優勝

2クラスは開幕戦で予選2位から逆転した200号車(アルト)石川颯人が、その勢いに乗って予選のポールポジションをゲットする。いっぽう苦杯を嘗めさせられた919号車(プレオ)茂木勇輝は0.9秒差ながら2番手、そして3番手は今年から2クラスにステップアップした43号車(ミラ)大平崇文だ。

レース巧者が揃っているだけに決勝もミスなく、順位が入れ替わることなくチェッカーを受けた。石川は2連勝でシリーズ争いを有利に進めることができそう。

3クラス:今シーズン有望株の上位3名による激戦を制し86号車竹中が勝利

そして今年も新しいヒーローが誕生した3クラス。予選のポールポジションは第1戦で優勝した86号車(エッセ)竹中康平、2位は601号車(アルト)大堀隼夢で3位は2号車(エッセ)中田一平という結果に。順位こそ違えど開幕戦とまったく同じ顔ぶれで、決勝もポジションを変えずにフィニッシュした。

この3名が今シーズンの3クラスをリードするのは間違いないと思われるが、タイム的に抜きん出ているのは今年で3クラスは卒業と話す竹中。もちろん大堀や中田が勝ち逃げを許すはずはなく、その後ろに控えている79号車(アルト)石山祐也や124号車(エッセ)岩崎悠人、ベテランの1号車(アルト)山口忠伸らがどう絡んでくるかも楽しみだ。とくに岩崎は開幕戦を5クラスでエントリーしたものの、わずか1戦で激戦の3クラスに上がった有望株でもある。

4クラス:2023年ダブル王者の6号車猪又が圧巻の走りで優勝

そして2023年はHA36型スズキ「アルト」のAGSが席巻した4クラス。今年はHA36のみタイヤがセカンドラジアル限定となったが、それでも速さは変わらず第2戦ではトップ3をHA36が独占する。

優勝は2023年シーズンのHA36カップと併せて、ダブルチャンピオンを獲得した6号車(アルト)猪又真輝だった。準優勝の168号車(アルト)高杉俊太郎と3位の358号車(アルト)菅原武は宮城県にあるテクニカルなショートコース「サザンサーキット」からのエントリーで、2023年からの試行錯誤が着実に結果として表れてきたようだ。

5クラス:2クラスでも通用しそうな速さの27号車齋藤が制覇

そして4回までしか参加できないビギナー用の5クラス。優勝は予選タイムが1分21秒711で2クラスでも戦えそうな27号車(エッセ)齋藤 俊、準優勝は23号車(ミラ)冨田真澄で3位には初参戦の女性ドライバー309号車(エッセ)佐藤奈美だった。レースの駆け引きやセッティング技術を身に付けた彼らが、いずれ上のクラスでどのような戦いを繰り広げるかも楽しみだ。

5クラス優勝

新規格NAの軽自動車による東北660選手権は、次のラウンドから早くも後半戦に突入する。第3戦は8月25日に再びスポーツランドSUGOへ場所を移して開催される。真剣ながらもアットホームな空気のレース、ギャラリーだけでも楽しめるのでぜひサーキットへ!

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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