BMW本社に登場した新型M5! 超高級車だろうとお構いなしなのは国民性?
モータースポーツを中心に欧州で取材を行う池ノ内みどりさんですが、欧州のバカンスシーズン突入にともなって取材も一段落。ということで、今回はドイツ・ミュンヘンの自宅そばにある旧オリンピック選手村と、BMW本社を紹介します。本社ショールームにはさっそく新型「M5」が飾られていました。ところが! 超高額のピカピカの新型車がとんでもない姿に……?
旧オリンピック選手村のアパートは不動産バブルで超高額化!?
ヨーロッパはすでにバカンスシーズンに突入しました。この時期になるとADAC(ドイツ自動車連盟)が毎年のようにどこが渋滞しやすいかSNSやウェブサイトを通して教えてくれますが、渋滞しようがしまいが、バカンスの目的地はみなさん似たり寄ったりなのですよね。さて、ニュルブルクリンク、ル・マン、スパ24時間レースが終わったちょうどこの時期はモータースポーツも少し夏休みに入り、私もミュンヘンの自宅で過ごす日が増えます。バカンスシーズンにはご近所さんが長期でお留守になりますので静かで快適です。
私が住む街ミュンヘンにはBMWの本社があり、街のシンボル的な存在でもあります。そんなBMWの本社から徒歩2~3分ほどの所に学生時代から住んでおり、最寄りの郵便局やスーパーマーケットへ行くのには毎日のように本社施設の前をママチャリや徒歩で通ります。最寄りの郵便局はBMW Weltのあるオリンピック公園内の旧選手村の団地の中にあり、徒歩で行く場合はBMW Weltの中を通っていく場合が多いのです。
1972年に開催されたミュンヘン・オリンピックのメイン会場がこのオリンピック公園で、そこに隣接する旧選手村は築50年以上経っている今も、マンモス団地的な感じで多国籍な方がお住まいです。雰囲気は1970年代とさほど変わっていないのではないかと思います。不動産大バブルが10年以上続くミュンヘンでは、この築50年以上の団地のお部屋も高額で取引されています。平均すると1Rアパートが約4500万円前後、2LDKなどのファミリー物件においては軽く1億円以上もするようで驚きです。晴海の東京オリンピック会場跡の選手村の物件は、50年以上経った後の資産価値はどれくらいあるのでしょうね。
新M5が本社ショールームに登場
さて、2024年6月に開催されたル・マン24時間レースではシークレットなイベントとして、そして先日イギリスで開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」の会場で新型「M5」(G90)が発表されましたが、さっそく本社ショールームにも実車がお目見えしました。ぱっと見た感じでは先にデビューしていたEVモデルの「i5」とよく似ていますね。M5の隣には早くもMパフォーマンスパーツが搭載されたM5も鎮座しています。Mパフォーマンスパーツは、車両と同時に開発やテストを重ねて商品化しますので、同時発表は理にかなっています。マットな黒に比べ、インディヴィジュアルの鮮やかな黄色+Mパフォーマンスパーツを搭載するモデルはガラリと印象が違います。そしてM5のロゴも若干変わりました。それにしてもデカい! 私が借りている地下駐車場では入り口からすでに確実に入らなそうです。