雨の日の運転で命綱となるのがワイパー
新聞やニュースでよく見聞きする「ゲリラ豪雨」。短時間に大量の雨が降る現象のことを示しますが、クルマの運転をしていて視界不良になるほどの雨量のときに役立つのがワイパーです。外側に装着されていることもあり、意外と劣化しやすいパーツですが、じつは自分で簡単に交換をすることも可能です。
メーカーは少なくとも1年ごとの交換を推奨している
雨の日の運転で命綱となるのがワイパー。最近のゲリラ豪雨では必須かつ大活躍の装備と言っていい。それだけに、つねにベストな状態に保つのは鉄則だ。ワイパーをあらためて見てみると意外に複雑で、ブレードと呼ばれる金属製の骨組みに拭き上げを行うゴムが付いている。最近は樹脂とゴムが一体になったタイプもあるが樹脂部分がブレードの役割を担っていて、基本は変わらない。
日頃の点検で重要となるのがゴム部分で、劣化しやすいだけに横から見て曲がっていないか。また裂けたり、表面にヒビが発生していないかなどを月に1回程度見ておきたい。ただしゴムだけでは意味はない。湾曲したガラス面にもしっかりとゴムが追従できるのはブレード部分のおかげで、こちらは金属の骨を組み合わせて作られているためガタが出やすいし、表面がサビていないかなどを見ておきたい。ガタなどが出ると拭き上げにも影響するだけに、ゴム同様もしくはそれ以上に重要な存在だ。
少しでも不具合があれば、それほど高いわけでもないし、命を預けているといっても過言ではないだけに交換するようにしたい。ワイパーメーカーによると、少なくとも1年ごとの交換を推奨している。その際、ゴムだけも売られているが、予算などの問題がないなら、すでに紹介したように全部交換するのが性能発揮という点でベストだ。ちなみに最近はリアワイパーを中心に樹脂製の簡易的なブレードが増えていて、こちらはゴムだけの交換はけっこう手間なのでなおさらすべて交換したほうがいい。
実際にやってみてもとても簡単
と、ここまで読んで自分で交換できるのかと思う人もいるかもしれない。やったことがなければ当然だろうし、プロに頼むとわずかとはいえ、工賃が発生する作業でもある。結論から言うと簡単で、ブレード全部を交換する場合はアームと連結しているジョイントを外して、元に戻すだけ。国産車はほぼすべてがU字フックと呼ばれる形状で、輸入車はいくつかあるが、いずれにしてもワイパーのパッケージに交換手順は説明されているし、実際にやってみてもとても簡単。固着していると外しにくいのと、少し知恵の輪っぽい程度だ。
またワイパー自体も純正だけでなく社外品もあって、カー用品店で簡単に手に入る。交換するとき事前に長さを測っておくか、現物を外して持っていくのが確実。一般的には運転席側と助手席側で長さが違うので両方確認しておく。また製品によって性能差があるので、あまりに安いものは避けたほうがいいだろう。