BCNR33のグラマラスなボディデザインと圧倒的な速さが好き
数あるホイールメーカーのなかでも、作り手とファンを繋ぐオフ会(感謝イベント)を開催しているRAYS(レイズ)。富士スピードウェイで開催された「レイズファンミーティング」は、第3回を迎えた2024年も全国から新旧RAYSホイールを履くクルマとオーナーが会場を埋め尽くしました。参加した約700台の中から、ホワイトとブラックのコントラストがスポーティな日産R33型「スカイラインGT-R」を紹介します。
1996年式ながら走行距離はわずかに4万kmの低走行車
内外装ともにまるで新車のような素晴らしいコンディションをキープする“RYUHO”さんの日産BCNR33型「スカイラインGT-R」。2022年に手に入れた愛車は、専門店に並んでいた中でも、ひと目見て前オーナーの愛着を強く感じるフルノーマル車で、走行距離も1996年式ながらわずかに4万kmという極上車だった。好みのカラーであったミッドナイトパープルとかなり悩んだが、最終的には程度の良さでこの個体に決めている。
以前の愛車はトヨタA80型「スープラ」。もともとR33に乗りたい思いは強かったというが、R34に乗ってから3度の事故にあっていた叔父から「いきなりターボ車に乗ることはやめておけ」と忠告されたことで、NAのスープラを選んだ経緯がある。しかし、すぐに速さに対する物足りなさを感じ、GT-Rへとより傾倒していくことになったのだ。
カスタマイズはオリジナルの雰囲気を崩さないのがモットー
「もともとグラマラスなボディスタイルが好きで、スープラを選んだのもその理由。R33も系統としてはその流れで、性能の前にデザインに惚れたのが選んだ理由ですね」
と“RYUHO”さん。R33は本来予算的には届かない金額だったと語るが、下取りのスープラが思った以上に親孝行してくれた(高額査定だった)ので、思い切って背伸びしたそうだ。
カスタマイズはオリジナルの雰囲気を崩さないのがモットー。外観はヘッドライトのスモーク化と後期型の大型リップスポイラーを装着し、足下はクスコ製の車高調キットで程よくローダウンした。これにNISMOのLM GT4をインストールしてノーマル然としながら全体のイメージをより引き締めている。
内装は購入の決め手のひとつとなったホワイトのNISMOのコンビネーションメーターと追加メーターに加え、NISMOのシートカバーをセット。そして、2023年12月に国内販売が始まったばかりのMOMOモンテカルロ・ステアリングを装着した程度。ワンポイントカラーを添えることなく、落ち着きのある色感で統一したことで全体にすっきりとした印象を与えている。
1年1万kmのペースで走行! どこまでも走りたくなるのが魅力
エンジンはバルブタイミング調整を施したうえで、フロントパイプ/スポーツ触媒/トラストマフラーとトータルで交換し、排気効率をアップ。コンピュータはリミッター解除済みだが、書き換えなどは手付かずだ。
購入してから約2年が過ぎたが、1年1万kmのペースでオドメーターの数字は距離を重ね、現在は6万km。
「GT-Rに乗ることは何よりも楽しく、ステアリングを握ればどこまでも走りたくなる。R33と過ごす時間は何よりの癒しです」
と“RYUHO”さん。現在は今の仕様で満足しており、しばらくはこのままの状態をキープ。時間をかけて何が必要かを考え、理想の姿へと近づける予定だ。未来に向けての期待と夢は広がっている。