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マセラティ最後のV8搭載モデル「クアトロポルテ グランドフィナーレ」と虹がテーマの「MC20アイリス」が米国のカスタマーに納車…特別装備を紹介します

マセラティ最後のV8搭載モデル「クアトロポルテ グランドフィナーレ」と虹がテーマの「MC20アイリス」が米国のカスタマーに納車…特別装備を紹介します

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TEXT: AMW  PHOTO: Maserati S.p.A.

唯一無二のMC20は虹がテーマ

MC20アイリスのテーマは、顧客が選んだ虹となる。エクステリアはAI アクア・レインボーカラーで彩られ、ハブキャップにはマセラティのシンボルマークのトライデントに同じカラーが使用されている。

インテリアは、AI アクア・レインボーカラーがアームレスト、センタートンネル、ステアリングホイールのステッチに使用されている。センタートンネルは高級素材のICEレザー製を採用し、この素材はセンタートンネルに初めて採用された。パドルシフトの「+」と「-」のサインは、ステアリングホイール上部のデザインと同色である。ドアシルにはレーザーカットで「MC20アイリス」の文字が施され、エンジンルームとトランクのステッチにもAI アクア・レインボーカラーが採用されている。

AMWノミカタ

カスタマイズモデルとしてクアトロポルテ グランドフィナーレが製造されたが、「グランドフィナーレ」というネーミングを目にすると、いよいよV8エンジンモデルの終わりが来たと実感する。マセラティは2025年までにすべてのモデルに電動モデルを導入し、2030年までに完全電動化を実現すると公言しており、裏を返せば電動化戦略が着実に進んでいるともいえる。

マセラティのV8エンジンは1959年に「5000GT」へ搭載したことからはじまり、これまで10万基以上を製造してきた。最新のV型8気筒エンジンはフェラーリと共同開発され、イタリア・マラネッロの工場で手作業により製造されている。

マセラティの象徴ともいえるV8エンジンがなくなってしまうことは残念ではあるが、今回の顧客のように情熱をもって特別な仕様を発注してくれることで、未来においてもこのエンジン、このモデルの存在感を高めてくれるのであろう。

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