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マツダ「ロードスター S」でソロキャンに挑戦! 荷物満載でも「浅間ヒルクライム」のコースを満喫できるのか試してみました

マツダ「ロードスター S」でソロキャンに挑戦! 荷物満載でも「浅間ヒルクライム」のコースを満喫できるのか試してみました

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TEXT: AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)  PHOTO: AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)

突然の雨でも問題なし! キャンプも十分に楽しめた

なんてことを試しているとあっという間に小諸インターに到着。キャンプ場まではここから10分ほどの距離にある。上空にはグレーの雲が近付き、降らないといいなあ……なんて思いながら残り300mという距離に差しかかった時に、急に雨が降り出した。

あちゃー、降ってきたと思い、すぐに路肩にクルマを止め、背面パネルのノブを引いてルーフのロックを解除し、スムーズに屋根を閉める。以前所有していたスズキ「カプチーノ」ならずぶ濡れで到着していたことだろう……。ありがとう、NDロードスター! とつぶやいてしまった。

屋根を閉めたまま、キャンプ場に向かうと砂利道ではあるものの下まわりを擦ることなく無事にキャンプ場に到着。また、テントエリアは水はけ改善のため小砂利サイトになっているため、今回のような天気でも車高の低い2シーターオープンでも問題なかった。

豪雨は30分ほどで過ぎ去っていき、地面が乾いた頃を見計らってテント設営など準備し、それぞれの車で集ってきた編集部全員でアウトドアを楽しんだ。ちなみに行きは207.7kmを走行し平均燃費は20.6km/Lだった。

ソロキャン程度の荷物はまるっと飲み込む


現地に到着してから今回のキャンプ用荷物の撮影をしようと思っていたが、あいにくの天気に見舞われてしまったため、2日目の朝に収納がてら撮影した。ロードスターSのトランク容量は、約130L(VDA方式)で、キャリーバッグ(54cm×40cm×20cm)が2つ積み込める深さと奥行きを確保している。

実際に積み込んでみると、着替え用のボストンバッグ、ワンポールテント、マット、シュラフ、三脚でギュウギュウに。助手席には、テーブル、椅子、カメラバッグ、リュックサック+αの荷物だったが難なく載せることができた。ソロキャンプなら問題ないことがわかる。余談だが、現地でキャンプ道具一式をレンタルすれば2名乗車でも問題ないことも付け加えておきたい。

キャンプ後のひとっ走りも気持ちいい〜!

オープンカーなら楽しさ倍増
。せっかくなのでキャンプ場を出てすぐ近くにある「チェリーパークライン」を走ることにした。チェリーパークラインは、世界有数の活火山である浅間山の外輪エリアを高峰高原まで駆け上がることができるワインディング・ロードで、かつて浅間ヒルクライムで使用されたコースだ。

朝から快晴ということもあり、再びソフトトップを開けてオープンエアーを楽しむ。行く手に展開している陽が差し込んでいるところ、影になっているところ、空気の冷たさを感じられるのはオープンスポーツカーだからこそ味わえる素敵な空間だ。

心地良いエキゾーストノートをドライブミュージックにしながら、峠道を登っていく。ついついアクセル踏み過ぎちゃう……と思っていても、小排気量だから音のわりには安全な速度域。コーナー進入時にステアリングを切り込んでいったときの自然なステアリングフィールにニヤリとしつつ、適度なロールと横Gを感じながらターンを味わう。

多彩な表情を見せるコーナーを駆け抜けるたびに、クルマと一体になる感覚を感じながらドライブするのは素直に楽しいと微笑んでしまった。
ワインディングを楽しんだあとは、帰路につく。今度はエアコンを入れた状態でオープンにして自宅まで向かうことにした。冷気はオープン状態でも逃げることもなく、しっかりと風を感じることができた。

途中、渋滞にハマってしまったことと立ち寄りがあったため、帰路のトータルでは225.6km走行し、燃費17.6km/Lだったが、それでも十分な数値だ。

* * *

以前、フルサイズSUVやコンパクトSUVでキャンプに行ったこともあるが、荷室スペースが広いため、あれもこれもと現地で使わないキャンプギアを詰め込んだ記憶がある。その分、車両重量も増加しているわけだから、道中の峠道では、荷崩れも考え、ペース配分をしながら走った。どうしても運動性能が犠牲になり、運転が楽しくない……なんて経験がある。

それが、ロードスターなら、限られた荷室であることから必要最低限のコンパクトなギアだけで済む。しかも、だ。しっかり荷物を固定していれば、峠道で走りを犠牲にすることなくドライビングを楽しみつつ、現地に到着すれば都会の喧騒を離れて、大自然の中でゆっくりとアウトドアキャンプを堪能することができる。

どんなクルマでもキャンプには行けるが、ロードスター Sはキャンプ場までのワインディングも楽しみたい趣味人にとって最高の相棒なのかもしれない。


■施設情報
【ウィスラー スカイベース小諸】
所在地:長野県小諸市甲4444-1
TEL:0267-46-8786
URL:https://www.officekaruizawa.com/bbq-1
予約はこちら

■MAZDA ROADSTER S
マツダ ロードスター S

・車両価格(消費税込):289万8500円

・全長:3915mm
・全幅:1735mm
・全高:1235mm
・ホイールベース:2310mm
・車両重量:1010kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHC
・排気量:1496cc
・エンジン配置:フロント
・駆動方式:リア駆動
・変速機:6速MT
・最高出力:100kW(136ps)/7000rpm
・最大トルク:152Nm(15.5kgm)/4500rpm
・公称燃費(WLTC):16.8km/L
・ラゲッジ容量:130L
・燃料タンク容量:40L
・サスペンション:(前)ダブルウィッシュボーン式、(後)マルチリンク式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ディスク
・タイヤ:(前&後)195/50R16

■「AMWリレーインプレ」記事一覧はこちら

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  • AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)
  • AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)
  • 1991年生まれの秋田県出身。15歳のときに上京し勉学に勤しむも、高校生時代から東京都内をカメラ片手に自転車に乗って、神出鬼没、車屋巡りをする日々を送る。社会人になり、その時に出入りしていた趣味系自動車雑誌の元編集局長に呼ばれ、交通タイムス社に入社、現在に至る。イタリア車が趣味の中核ではあるものの、クルマに関連する本やミニカーを集めまくる根っからの収集癖おさまらず……。古書書籍、ミニカー、これらの山の中で生活を続けている編集者。
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