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プリンス「S54B型 スカイライン2000GT-B」はノンレストアの極上品! 「開運!なんでも鑑定団」に出演したビンテージカー博物館のオーナーが所有する1台とは

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)

  • プリンス スカイライン2000GT-B:スカイライン としてはこのS5型が2代目となる。小型ファミリーセダンとして発売開始されているため、顔つきも穏やかな印象
  • プリンス スカイライン2000GT-B:美しく輝くボディは、これでノンレストアという極上品。松﨑さん含めて、歴代オーナーがどれだけ大切にしてきたのかがよく分かる
  • プリンス スカイライン2000GT-B:各モールなどのメッキパーツも美しく光り輝いている
  • プリンス スカイライン2000GT-B:足まわりが変更されているため、レーシーな雰囲気が漂っている
  • プリンス スカイライン2000GT-B:可能な限り車外品を含めた新品パーツを使ってオーバーホール済み
  • プリンス スカイライン2000GT-B:S54A型では横長だったスピードメーターは丸型へと変更。それに伴いタコメーターも並んでインパネに配置する
  • 1966年式のニッサン プリンス スカイライン2000GT-Bとオーナーの松﨑秀樹さんと奥様
  • プリンス スカイライン2000GT-B:1964年、第2回日本グランプリGTクラス参戦に向けて排気量1998cc直6エンジンを搭載するためにフロント部を200mm延長したがのS54A-1型。S54B型はレース用に100台のみ作られたAを量産化したもの。松﨑さんの愛車は、1966年のマイナーチェンジ後のS54-B型となる
  • プリンス スカイライン2000GT-B:S54-B型のリア周りは、リアフェンダーがブリスタータイプとなり大型化され、Cピラーにエアアウトレットが追加された

スカイラインGT-R伝説の源流となった「S54B型 スカイライン2000GT-B」

ハコスカから始まった日産「スカイラインGT-R」の伝説は、市販車をベースとしたツーリングカーレースが好きな方にとっては、欠かせない存在でしょう。197台しか生産されなかった「ケンメリGT-R」。RB26エンジンを搭載する第2世代のR32型~R34型。さらに、スカイラインから独立し、単独車種として現在でも生産が継続されている第3世代のR35型 GT-R。これらの車両に共通する「赤のGT」のエンブレムの先祖が、プリンス「S54B型 スカイライン2000GT-B」です。

生き残った風格が漂うノンレストアボディ

2024年5月5日、子どもの日に熊本県阿蘇郡にある瀬の本高原で開催された「瀬の本グランプリ 2024」にはたくさんのオールドカーが大集合し、その中でノンレストアボディと思わしき当時の面影が残るプリンス「スカイライン2000GT-B」を発見。奥様とイベントを楽しんでいたオーナーさんに声をかけたところ、なんとビンテージカー界隈で有名な福岡県久留米市の「セピアコレクション」の館長である松﨑秀樹さんであることが判明したのだった。

「本当はマツダのコスモスポーツで参加する予定だったのです。しかし、知人からみんなで同じ車種で参加しませんか? というお誘いをいただき、急遽このスカイライン2000GTでやって来ました。手に入れたのは今から41年ほど前になります。前オーナーのもとに通い詰めて、やっと手に入れた車両でした」

20歳の頃にトヨタ「セリカ」や日産「ハコスカ」に乗っていた松崎さん。当時でもすでに中古車となっていたこれらの車両に乗ってみて、旧車の魅力に気づいた。クルマは日々進化を続ける時代だったため、世のクルマ好きの興味は最新車に向くのが普通だったが、松崎さんは流行と逆行するように古いクルマの虜に。少しずつコレクションを増やしていったなかの1台がこのスカイライン2000GT-Bだった。

「手に入れてから手直しした部分はもちろんありますが、ボディはノンレストアで当時の状態のままで残しています。その代わりにエンジンは可能な限り車外品を含めた新品パーツを使って、オーバーホールしました」

ノンレストアだからといって、決してボロボロな状態ではない。むしろ、素晴らしいボディコンディションを維持していることが驚きだった。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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