子どもの頃に憧れたクルマを見て、みんなでワクワクしたい
このイベントの特徴は、基本的には1960~1970年代のスポーツカーとGTカーをメインとしていること。スーパーカー世代が親しんだ、当時憧れたハイエンドなクルマが主役だ。当時、クルマの所有は1家族に1台だけが当たり前で、スーパーカーを見かけたら狂喜乱舞。そのような幼少期を過ごした大人たちには、このイベントで当時のキラキラした記憶を思い出してもらう。一方、そんな昔話を聞かされるだけで実体験していない若年層には、その時代を再現して見てもらおう。そんな狙いもあって、「大人になってもこどもの日」という合言葉のもと、5月5日のこどもの日に開催されたのだ。
しかし、当時のハイエンドな車両たちがそれだけたくさん集まることなんて、なかなか難しいのが現状。そのため、1次募集で1960~1970年代のスポーツカー&GTカーの車両が優先募集された。その後、1980年代までの車両の2次募集を開始し、3次募集では1990年代までの車両、最終的には2000年までのセダンやクーペ、軽自動車や商用車なども受け入れた。日本、アメリカ、ヨーロッパと多彩な車種が参加できるように設定されているのが興味深い。
そのため、集まった車種は多種多様。会場入り口には昭和を代表するスーパーカー、ランボルギーニ「カウンタック」とフェラーリ「512BB」がお出迎え。そして、国産車はトミーカイラ「ZZ」といった希少車から、トヨタ2代目KP61型「スターレット」や日産のピックアップトラック2代目「ジュニア」も登場。
アメリカ車では、シボレー初代C1型「コルベット」や3代目「カマロ」、フォード6代目「サンダーバード」など。欧州車では、フィアット「X1/9」、メルセデス・ベンツ3代目R107型「SLクラス」、アルファ ロメオ「スパイダー デュエット」、シトロエン「2CV」など。車種が多すぎて細かく紹介するのが難しいほど、ノーマルもチューニング車も仲良く参加していた。
なお、2025年度の開催に向けたアナウンスはまだ正式にされていない。しかし、ゴールデンウィークのこどもの日の開催で定着しつつあるだけに、参加者と来場者の期待があふれているのは間違いないだろう。次回開催の正式発表まで、首を長くして待たれよ!